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クリスマスツリーの歴史は間違いだらけ!?いったい何が本当なのか?

クリスマスと言えば、クリスマスツリーを飾るのが、もはや常識となりつつあります。

クリスチャンでもないのに、なぜかもみの木を突き立てて、町のそこかしこではパーティが催される次第です。

キリスト教徒にとっては、神聖で厳かなはずの生誕祭も、いつの間にかただの俗物と化しています。

 

各々が楽しむクリスマスを、けっして否定するわけではありません。

ですが、せめて飾り付けをするのなら、その意味や由来くらいは知っておきたいところです。

クリスマスについて書かれたサイトを覗いてみると、実に残念な記事が目立ちます。

これではさすがのキリスト様も、受難に遭った甲斐がないというものです。

 

少し気になった、クリスマスツリーについての間違いを、この場を借りて訂正させていただきます。

 

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クリスマスツリーはなぜ飾る?

 

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キリスト教が広まることは、その地方にもとからあった宗教を否定することを意味します(もちろん多少の妥協はあったでしょうが)。

時は8世紀、ドイツのザクセン地方(Saxony)では、映画でもお馴染みの、北欧神話に登場するソー(Thor:オーディンの息子、雷の神)が祭られていました。

そこへキリスト教の伝教師(ウインフリート:Winfrith)が現れて、地元民が崇めるならの巨木(ソーの化身とされた)を切り倒し、その場に教会を建てたと言われています。

 

もっとも、その木を倒したのは神が吹かせた風らしく、ウインフリートが行ったのは、教会の中に小さなもみの木を飾らせただけ。

これが、クリスマスツリー発生の起源となり、キリスト生誕のシンボルとして伝わるようになりました

しかしながら、キリスト教では偶像を崇拝するのは厳禁だったはずですが、布教のためにやむなく戒律を破ったとのこと。

 

それからしばらくして、16世紀から19世紀にかけて、宗教改革などが起こる度に、またまた取って付けたようなシンボルが生れたのです。

ルター(Martin Luther)が登場するのは16世紀になってからですが、彼もまた、布教を行う方法の一つとして、クリスマスツリーを上手く利用しました。

ツリーにもみの木が使われるのは、それが常緑樹であり、冬の寒さにも負けない強さと生命力があるためです。

 

えてして、もみの木をクリスマスツリーとしたわけですが、本格的にデコレーションを行うのは、18世紀に入ってからの事でした。

 

クリスマス・リースはなぜ飾る?

 

オーナメントの由来も間違いだらけ?

 

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もみの木が生命力を表し、キリストの蘇りとオーバーラップさせたのは、実に素晴らしいアイデアでした。

とは言え、神でもないマーチン・ルターが、森の中に光る何かを見ただけで、それがツリーのオーナメントになるのはおかしいですね(上手い宣伝をしたものです)。

さらに、常緑樹が魔除けになるとの考えは、異教徒の信仰であり、キリスト教にはありませんでした。

 

どこからどこまでが、創作されているのかは分かりません。

が、少なくとも、キリスト教によって改宗させられた人々の古い信仰が、根強く息づいているのは確かです。

そこで、そんなストーリーの創作によって生まれたオーナメントに、少し注目してみました。

 

 

クリスマスツリーに飾るオーナメント

 

クリスマスツリーには、いくつものデコレーションが施されます。

時代とともにその数も増えるようですが、そのうちのいくつかを見てみましょう。

中には、「これはどうかな?」と思える情報を信じている人もいるようなので、この場を借りて訂正させていただきます。

 

ツリーに飾るオーナメントには、星、柊、ベル、そしてキャンディー・ケーン(飴細工の杖)など様々です。

まだまだ他にもありますが、それらについては後述するとして、まずはなぜ飾り付けがされるようになったかをお話しします。

 

一説には、冬の枯れた木(まだもみの木が使われていなかったとき)を飾ることで、あたかも木が再生したかのように見せるため、だったそうです(ただ、これは異教徒の習慣でした)。

その後は常緑樹がツリーになり、ただ習慣(飾り付けの)だけが引き継がれたと言われています。

 

もう一つは、サキソニー(Saxony)出身のアルバート皇太子と結婚したイギリスのビクトリア女王が、ウインザー城で子供のためにツリーを飾りプレゼントを交換したことから、これまではなかったクリスマスの習慣として広まったという説(その頃、ドイツでは既にツリーをデコるのは一般的でした)。

次に挙げるオーナメントについては、いささか間違った情報があるようです。

 

ボール:ツリーにはボールが飾られます。色も違えば、形が変わった物まで多種多様です。これをリンゴに例える人がいますが、それはいささか賛同しかねます。

なぜなら、リンゴはアダムが食べた禁断のフルーツ(知恵の実)ではないのに、どこでどう間違ったのか、ツリーには「知恵の実」として飾られているからです。アダムとイヴが過ごしたエデンの園に、少なくともリンゴはなっていませんでした。

リンゴが禁断の実と解釈された理由には、ラテン語を訳し間違えたことにあります。聖書には、「善と悪の知恵の木(the tree of the knowledge of good and evil)」と記されているのを、「善とリンゴの知恵の木」と訳してしまったからです。ラテン語で「悪(mali:英語でevil)」を表す単語は、同時に「リンゴ(malum:maliの性別変化形)」という意味も持ち、翻訳家が誤って「悪をリンゴ」と訳したことからこうなりました(二つの意味があるのを知らなかったようですね)。

または、英語では男性の喉ぼとけを、「アダムのリンゴ」などと呼んでいます。これが、いかにもリンゴをのどに詰まらせたように見えるので、知恵の実(禁断の実)はリンゴだと言われるようになったのでしょう。

さらに、宗教画を描く画家(当時はそれは貧乏で)がに手に入れられた果物が、このリンゴだったという説です。

しかしながら、聖書では「知恵の実」をリンゴだとは表現しておらず、むしろイチジクではないかとも言われています。なぜなら、アダムとイヴは、イチジクのつたを使って服を編んだことで、それまで裸であったことを知ったからです。

 

いずれにせよ、リンゴをクリスマスツリーに飾るのは、あまりおすすめできません。

ボールはボールのまま、松ぼっくりなどの代わりに飾っておきましょう。

 

ジンジャークッキー:はたして、16世紀に、一般の家庭でそうやすやすとクッキーが焼けたのかは疑問ですが、これを再生のシンボルと見るには抵抗を感じます。

これこそ、後々誰かがこじつけたものでしょう。ひょっとすると、クッキーやそのネタが売れるようにと、業者が仕組んだのかもしれません(日本のバレンタインにチョコレートを贈るのと同じでしょう)。

 

以上が、クリスマスツリーにまつわるお話です。

その意味と由来は、もちろん全てが本当ではありません。

だた、聖者を崇め、その生誕を祝う日ですから、なにとぞ長~い目で見ていただければと思います。

 

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クリスマスのプレゼント

こちらは、クリスマスツリーのオーナメントとは違い、昔からの伝統が受け継がれています。

その昔(4世紀頃)、セント・ニコラス(St.Nicholas:サンタクロースのモデル?)が貧しい人たちに贈り物をした説や、キリストを訪ねた三人の賢者が、それぞれ贈り物をしたことに由来するようです。

 

 そこで、余談にはなりますが、ポインセチアとミッスルトウ(ヤドリギ)のお話をして終わりたいと思います。

 

 

ポインセチア

ポインセチアは、自然界では3メートルの高さにまで育ち、ほとんどが葉だけの花です。

1825年に初めて、当時のメキシコ大使によって、アメリカに紹介されました。

ポインセチアは、それを持つ人に幸運をもたらすと言われており、赤は幸運と富を意味し、クリスマスが終わってからもこの花を生かす事ができれば、幸福が訪れると信じられているのです。

 

葉の形はベツレヘムの星に例えられ、色も赤(キリストの血)から、クリスマスに関係が深いとされています。

メキシコには、ポインセチアにまつわる話がいくつも伝えられているので、一つご紹介しましょう。

 

ある貧しい少女が、キリストの生誕祭に何もお供え物ができない事を悲しんでいると、天使が現れて言ったそうです。

「道端の雑草を積んで、教会の祭壇の前に置きなさい」と。

少女が言われた通りにすると、翌日その葉が真っ赤に変わり、ポインセチアになっていたとか。

 

葉には強い毒があるとされていますが、23kgの子供が、500枚の葉を食べない限り、その毒によって健康被害を起こすことはないそうです。

ただし、食べると下痢や嘔吐、葉の汁液が目に入ると一時的に見えなくなる恐れがあります。

 

ミッスルトウ(ヤドリギ)

クリスマスシーズン中は、ヤドリギの下に立った男女(LGBTの場合も)はキスをすることになっています。

なぜ、このような伝統(?)が生れたのでしょうか?

それには、ヤドリギが持つ生命力と、繁殖のし方に理由がありました。

 

ヤドリギは、鳥を媒介として増えます(鳥媒花)。

その実は白く、鳥の目にも付きやすく、遠くに運ばれてはウンチとして排泄されるのです。

そこで、寄生した木(多くは常緑樹)の養分を吸いながら育ち、また実を付けます。

 

この生命力と厚かましさが、その当時の男性の、逞しさ(経済力)や強さ(包容力)と重ね合わせて見られていました。

さらには、ヤドリギの形状が、女性の生殖器官に似ているからとの説もあります。

当時の若い女性が、結婚相手を見付けやすくするために、無理やり作られた伝統です(今は苦情が寄せられそうですが)。

 

そもそもは、教会の信者集めに利用されたようです。

元を正せばドルイド民族の習慣で、ヤドリギには不思議な力があり、これを飾る家には幸運と魔を退ける力が宿り、さらには愛と友情で満たされるとされていました。

当初、クリスチャンの間では嫌われていた習慣でしたが、イギリスのヨーク教会で、キスを目当てに礼拝する人を集めるために、わざと広めたようです。

 

他には、イギリスの風習で、ヤドリギの実をつむ間だけはキスをできるとしたもので、無くなればその時点でキスタイムは終了でした。

ヤドリギに関する逸話は、まだまだ多くありますが、きりがないのでこの辺りでおしまいにしましょう。

 

干し柿一個に医者いらずはウソだった?

 

終わりに

 

今回は、クリスマスツリーを飾る意味、それにオーナメントの由来についてお贈りしました。

宗教は(特にキリスト教は)、多くの地元信仰を飲み込んで発展しています。

それだけに、様々な神話や逸話がベースになっていることも少なくありません。

 

ここに挙げたお話は、そんな中のごく一部です。

他にも、色々な面白い話がたくさんありますので、またご自身でも調べてみて下さい。

きっと、他人に話したくなるようなストーリーがあるはずです。

 

クリスマスは、クリスチャン以外には何ら関係のない行事です。

しかしながら、その日が平和で、安らかな時間を過ごせるのであれば、もっと多くの人に楽しんでいただきたいと思います。

今年のクリスマスも、あなたの上に、幸運が雨あられのごとく降り注ぎますように。