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さて、いかがなものかと?

暮らしに役立つ情報をメインとし、超常現象や都市伝説、さらに新作映画のレビューを掲載しています。

「ブラックスキャンダル」は高評価からは程遠い映画

ここ最近、CMでもよく見かけるこの映画「ブラックスキャンダル」。

ウワサに違わぬ名作かと思い、重い腰を上げて見に行った。

とりあえずは、結果からお話しよう。

面白い映画ではあるが、金を出してまで見るほどの価値はない(少なくとも1800円は厳しいね)。

その理由を以下に書いてみる。

 

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至るところで好評を博している本作だが、何がそんなに素晴らしいのかも理解できずに終わった120分だった。

出演者の演技はそれぞれ普通

特別上手くもなければ、取り上げて粗を探すほどにも悪く無い。

強いて上げれば、ジョン・コノリー役のジョエル・エドガートンの、FBI特別捜査官にも似つかわしくない、知性の欠片も感じられないイタリア訛りの英語に辟易したくらいだ。

アイルランド移民としての設定でしょ。

 

FBIエージェントにもピンからキリまでいるとはいえ、彼ほど愚鈍そうな捜査官を見たことがない。

アメリカなら、ほとんどの町(人口によるが)にFBIのオフィスはある。

私がいた町のFBIは、その州では最大の規模だった。

数人の心安い知り合いもいたが、ジョエル・エドガートン扮するコノリーのようなキャラにはお目にかかったことがない。

あれほど強い訛りで話すなら、FBIと言うよりはギャングそのものだ。

先ずあり得ない。

 

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ジョニー・デップの演技が光る作品との前評判だったが、悪人はキャラクターの描写がし易い。 

特徴があるので役が作り易いと言える。

感情をそれほど面には表さず、終始一貫して何を考えているのかも分からないような人物。

口では信じていると言いながら、実は猜疑心の塊のような男。

それが、デップ演じるバルジャーであり、これまで出てきたどんなギャングのボスにも共通する点である。

言葉は悪いが、「アホの一つ覚え」としか称せない。

 

視聴した後味の悪さといえば、切れの悪いウンコをした時のような、はたまた残尿感を抱えたままJrをしまいチャックを上げた時のような、何かすっきりとしない感覚で満たされていた。

なるほど、パイレーツの頃からすれば、今回のデップには新鮮味があり一味違っていた。

コミカルな部分など微塵もなく、シリアスな演技の連続だったのも、可能性を垣間見た気がする。

しかし、バルジャーを警察に密告したとする若い女性と、裏切りを働いた幼馴染のチンピラを殺すシーンはいただけない。

まるで、キアヌ・リーブスのド素人カンフーを見ているようで、「もう少しどうにか出来るやろ?」と突っ込みたくなるほど未熟だった。

 

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どっちのバルジャーが良かった? もっとも、ニコルソンはバルジャーをモデルにしただけだがね。

 

同じようなシーンは、北野武監督作「アウトレイジ」の中にもあった。

加瀬亮くんが演じた激昂するヤクザのシーンだったが、リアリティーを追求するのなら、もっと考えて欲しかった。

倒れた相手を踏み付ける演技だったのだが、どう見ても床を踏んでいるようにしか伝わってこず、一気に現実に引き戻されてしまったものだ。

 

デップの演技でも同じことが言えた。

より現実味を出そうとするなら、超えなければならない壁だろう。

 

ケビン・ベーコンやベネディクト・カンバーバッチを、ただの輝かない脇役に据えたのにも問題が残る。

存在感があるようで無く、後に出て来る連邦判事、フレッド・ワイシャック(コリー・ストール)に至っては、全くストーリーに寄与していない。

彼がいたから、バルジャーとコナリーの悪事が暴かれたのは事実だ。

が、いかんせんインパクトが弱かった。

俳優さんが下手過ぎたかもね。

 

edition.cnn.com

 

2011年にジェームズ・バルジャー(James Joseph "Whitey" Bulger, Jr.)が捕まったことで、その話題性と史上空前のFBIスキャンダルを題材にしたのだが、今一つ悪質さが伝わってこなかった。

これよりも、ワンスアポンアタイム・イン・アメリカがおススメだね。