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さて、いかがなものかと?

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復活祭のイースターエッグに32億円の値が付いたぁ!?人生大逆転の好機かも

雑記

 

イースターと言えば、キリスト教の復活祭として知られています。最近の日本でも、宗教に関わりなくイースターを祝う風潮があるようです。幼稚園などでは、子供達が色付きのタマゴを探し出しては、カゴに入れて楽しんでいる光景を見かけます。

しかし、世界には、イースターエッグに纏わる信じられない話があります。これまでは、ただの宗教的な行事でしかなかったイースターが、明日からは、人生を逆転するほどの一大宝探しゲームになるかもしれません。

 

 

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そもそもイースターとは?

 

冒頭でも触れたように、イースターはキリストの復活祭です。磔になって亡くなったキリストがその3日後に甦ったことに因んで、タマゴを使ってお祝いする日です。ヒナが卵からかえるのと、キリストが死からよみがえるのをかけていることから、タマゴをイースターの象徴としています。

キリスト教徒の多い国では、イースターは休日になります。しかし、毎年同じ日にお祝いされるわけではありません。イースターが行われるのは日曜日と決まっています。が、月と日は毎年変わります。

イースターを開催する日の決め方は諸説あります。ここ近年では、春分の日が過ぎてから最初の満月を迎えた後の日曜日、と決められています。2016年のイースターは3月27日です。来年は、4月16日になります。

 

 

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イースターの楽しみ方

 

代表的な楽しみ方は、卵を茹でて煮抜き(ハードボイルドエッグ)にし、色を塗って遊ぶことです。近頃では、プラスティックのタマゴにお菓子を入れて贈ったり、色んな場所に隠したのを探し出して遊んだりします。

他にも、タマゴを転がしてその速さを競う(egg rolling)ゲームや、タマゴをお互いに打ち付け合って、最後までヒビが入らなかった方が勝つ遊び(egg tapping)などがあります。

イースターならではの食事もあり、この日を祝うための特別な料理が用意されます。卵料理は言うに及ばず、羊の肉を使ったシチューやハム、それにパイや焼き肉などが有名です。

イースターにかこつけて、ただパーティーをする人も少なくありません。本来は神聖な宗教行事のはずですが、近年は意味が変わって来ているようです。

もっぱら、子供の無病息災を願った祭りで、大人が楽しむお祭りではありません。

 

 

イースターに贈られたお宝

 

長いイントロも終わり、これでようやく本題に入れます。イースターは、キリストと子供のための祝日ですが、贈り物をされるのは何も子供だけとは限りません。

 

その昔、ロシアのある大富豪が、彼の奥さんに贈ったイースターエッグがありました。

彼の名はアレクサンドル・アレクサンドロヴィチ(Aleksandr Aleksandrovich Romanov)といい、ロマノフ王朝第13代の皇帝でした。父のアレキサンドル2世が暗殺され、兄のニコライも早くに亡くなったため、36歳の若さで皇帝に即位しました。

奥さんは、亡くなったお兄さんの婚約者だった、マリア・フョードロヴナ( Maria Feodorovna)さんで、デンマーク王クリスチャン9世の第2王女でした。

彼は根っからの軍人で、社交性に欠ける堅物でした。それが、奥さんの協力で人脈が広まり、シベリア鉄道を引き、ロシアの近代化を促進することができたのです。マリアさんとも仲が良く、三男二女を儲けています。

そのマリアさんとの結婚記念日に贈ったのが、世界に二つと同じデザインのない、宝石で作られたイースターエッグだったのです。

 

 

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これが、

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こうなります。

 

 

ファベルジェのタマゴ

 

皇帝が妻に贈ったイースターエッグは、周りが白いエナメルで覆われ、内側には金が塗られていました。タマゴを割ると、中には金の黄身が入っており、そのまた内側にはニワトリ(金製)が入っていました。

これは、宝石商のピーター・カール・ファベルジェ(Peter Carl Faberge)によって作られた、ファベルジェエッグ(またの名をインペリアルエッグ)と呼ばれる特別な宝飾品でした。

1885年、皇帝アレクサンドルは、マリアとの結婚記念日にこのイースターエッグを贈りました。それ以来、代々のロマノフ皇帝によってイースターエッグの贈り物は引き継がれ、やがて伝統となりました。そして、ファベルジェはロシア王朝ご用達の宝石商となり、今なお世界有数のブランドとして知られています。

 

ファベルジェのイースターエッグは二つとして同じデザインはなく、それぞれに特別の細工が施してありました。アレクサンドルが亡くなってからは次の皇帝がこの習慣を継ぎ、注文は1917年の十月革命まで続きました。

ファベルジェは54個のイースターエッグを作り、そのうちの42個は所在が判明しています。しかし、残りの12個(一説には3つ)は、今もどこにあるのかは分かっていません。そして、そのどれもが、数億から数十億円の価値があるとされています。

 

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タマゴの中には帆船が

 

 

消えたファベルジェのタマゴ

 

世界の名だたる博物館や、使い切れないくらいの財を築いた大金持ちが、今もこのファベルジェのタマゴを所有しています。

しかし、本当の驚きはこれだけではありません。それは、2012年に起こりました。

 

1964年のニューヨーク、パーク・バーネットオークションハウス(Parke Bernet Art Galleries)が出版したカタログに、ある骨董品の写真が掲載されました。

当時、この品を落札したのはサザビーズ(二大オークションハウスの一つ。もう一つはクリスティーズ)で、後にある南部の婦人に£875(約14万円)で売られています。この骨董品は、「タマゴ型をしたケースに入った金時計」との名前でオークションにかけられていたのです。

この婦人は、21世紀に入って暫くすると亡くなります。彼女の所有物は整理され、サザビーズで買ったタマゴも骨董市に出されることになりました。

 

そして、それは200X年のことでした。あるスクラップ貴金属(壊れた金やプラチナを重量で取引する業者)業者の男性が、骨董市で例の“タマゴ型をしたケースに入った金時計”を見付けます。

彼はこのタマゴを、金の重さとサファイヤとダイヤモンドの価値を含めて、約£8000(約128万円)で買い取りました。もっとも、彼には骨董の価値など分からず、ただ転売することで(金の相場で)小遣い稼ぎをしようとしていたのです。

しかし、相場以上の金額となった“タマゴ”は売れず、結局そのまま所持することになってしまいました。

 

それから数年が経った、2012年のある日のことでした。スクラップ業者の男性が、時計の金属部分に彫られた「ヴァセロン・コンスタンチン(Vacheron Constantin)」の文字と「タマゴ」をキーワードに検索していたところ、イギリスのニュースサイトに掲載された記事の一つに目が留まりました。

そこには、彼が持つのと同じ、あの“タマゴ型をしたケースに入った金時計”の写真が載せられていたのです。男性は、記事を読み進めていくうちに鳥肌が立ってきました。そこには何と、最低でも200万ポンドの価値があると書かれていたからです。

 

彼は匿名を条件に、彼の持つ“タマゴ型をしたケースに入った金時計”の存在を、ニュースに名前が出ていたファベルジェエッグの専門家(キエラン・マッカーシー、 Kieran McCarthy of Mayfair jeweller Wartski)に打ち明けました。

キエランは、失われたファベルジェのタマゴを長年追い続けてきた専門家で、とりあえずはこの男性と会うことにしました。

急いでイギリスに向かった男性は、キエランと会い写真を見せます。そして、キエランが見た写真には、紛れも無く失われたファベルジェのタマゴが写っていたのです。

 

 

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トレーラーハウスの中にあるキッチンテーブルに置かれたファベルジェのタマゴ

 

 

8000ポンドの金のタマゴが 

 

キエランは、早速アメリカに飛んでファベルジェのタマゴを確認しました。そして、ファベルジェのコレクターに代わってそのタマゴを買い取ったのです。

業者の家はトレーラーハウスで、“タマゴ型をしたケースに入った金時計”は、何年もの間無造作にキッチンテーブルの上に置かれていました。

ブルーカラーの典型的な労働者である男性は、キエランから提示された額を見て卒倒してしまいました。そして、目が覚めると、キエランが座った木のスツールに彼の名前を刻み込み、誰にも秘密にしてくれるようにと頼みました。

結局、今でも明確な金額は公表されていませんが、日本円で約32億の値が付いたのは想像に難くありません。

 

タマゴには、本物の金で出来ているのかどうかを調べたらしく、いくつかの引っかき傷が付けられていました。しかし、その傷が価値を下げることはなく、むしろタマゴが経てきた歴史の一つとしてさらに価値を高めることになりました。

 

 

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タマゴの正当な持ち主だった、マリア・フョードロヴナ。右がその実物

 

 

終わりに

 

これが、イースターエッグに纏わるお話です。イースターに作られたタマゴ(実は宝石)が、その価値も知られずに人から人の手に渡り、アメリカの骨董市で売られていたのだから驚きです。

しかし、この話には続きがあります。キエラン氏が見付けたファベルジェのタマゴは一つで、少なくとも残り三つはまだ見付かっていません。

しかも、ファベルジェが残したのは54個ですが、試作品や売っていないタマゴもあったかもしれません。なぜなら、既存のタマゴでも、設計図や記録の残っていないものがあり、その全容は謎に満ちているからです。

そして、ファベルジェは今もイースターエッグ(ピーターが作ったものとは違う)を作り続けており、世界中にブティックをオープンしています。1900年代に作られたイースターエッグではなくても、計り知れない価値のあるタマゴが骨董市に出ているかもしれません。

このイースターであなたが手にするイースターエッグも、ひょっとするとそんなファベルジェのタマゴの一つかもしれないのです。

 

「荒唐無稽な妄想」と笑われても仕方がありませんが、それでもファベルジェのタマゴはまだ見付かっていないのです。残り3つのタマゴが、あなたの目の前に出てきたとしても何ら不思議ではありません。

 

信じるかどうかは、あなた次第です。

 

 

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現在販売されているファベルジェのタマゴ