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八十八夜は一体何の日?茶摘みと月見と失恋と 

2016年の5月1日(日)は八十八夜です。

立春の日から数えて88日目の日を、八十八夜と呼びます。

2016年の立春は2月4日~8日だったので、そこから数えて88日目です。

2017年は閏年ではないので、5月2日が八十八夜になります。

 

そこで今日は、八十八夜の意味と何をする日なのかを考えてみました。

 

イースターやセントパトリックデー、はたまたハロウィンほどには知られていませんが、何気にほのぼのとする日です。

 

 

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目次

 

 

末広がりで縁起の良い日

 

八十八夜と言えば米の日(漢数字の八と十と八を組み合わせると米の字になることから)であり、縁起の良い日とされています(ちょっと無理矢理かな)

最近はあまり聞きませんが、漢数字の「八」はその形状が末広がりなので、後々良いことが起こるとの意味で縁起の良い数字と言われています。

 

ちょっと寄り道

この末広がりにはある面白い話があります。

もともとは狂言の演目(曲目)の一つです。

とても縁起の良い曲目とされていて、「末広がり」とはここから取ったのではないかとも言われています。

道を外れたついでにストーリーも紹介しますね。

 

あるお金持ち(果報者)が一家の繁栄を願ってその家の長老に扇を贈ろうとします。この扇が末広がりなのですが、買い付けを命じられた家来(太郎冠者)はそのことを知らずに出かけます。途中、家来は詐欺師(すっぱ)に騙されて、扇の代わりに傘を買わされてしまいます。そして、それを持ち帰っては主人から大目玉を食らいます。ところが、傘を買う際にこの詐欺師から教わった唄をうたったところ、主人の機嫌が収まりハッピーエンドになるというお話です。

唄は春日大社(八百万の神様)を称える内容で、殊の外縁起が良いとされていたのです。

 

日本の神様も「八百万の神々」と呼ぶように、八の字がついています。

 

 

八十八夜は新茶を摘む日

 

夏も近付く八十八夜、野にも山にも若葉が茂る。あれに見えるは茶摘みじゃないか、茜襷につげの傘。

 

八十八夜を表す童謡としては、これほど分り易い歌もありませんね。

新緑が芽吹く時期を表現していて、あたかもこれから実りの季節に向かうことを喜んでいるかのようです(日本の童謡にはともすると裏の怖いお話がありますが、これは大丈夫なようですね)

春から夏に変わる節目の日であり、新芽が霜に当たらなくなる頃としてもありがたがられています(お茶の新芽は霜に弱く、一度で使い物にならなくなるから)

「八十八夜の別れ霜」なんて言葉も生まれた程で、昔の人はこの八十八夜を首を長くして待っていたようです。

ただ、八十八夜が来たからと笑ってばかりはいられません。

 

「八十八夜の別れ霜」の対句として、九十九夜の泣き霜というのも知られています。 

八十八夜が過ぎれば気候も安定してきますが、丁度その頃に降りる霜を「遅霜」と言います。

時期は5月の13日前後になり、新芽が出て、「農作物の成長もこれからだ~」と期待が膨らむ頃です。

そんな大切な時期に降る霜ですから、農家の人には「泣き霜」と呼ばれて嫌われています。

 

ちょっと寄り道

この5月13日ですが、もう一つ違ったことでも知られています。

知られているというよりは、今後知られるようになる日かもしれません。

 

気象の世界では、4月から5月にかけては温帯低気圧が異常発達する期間と言われています。

いきなり突風が吹いたり、それまで晴れていたのに俄に土砂降りになったりする時期です。

そんな突然の天候の変化にちなんだかどうかは分かりませんが、この日を「カップルが別れるのに打って付けの日」と決めているようです。

八十八夜の別れ霜にあやかってか、メイストームデーと命名されました。

バレンタインデーから数えて88日目に当たるので、人の不幸を楽しもうとするゲスなお人が考えた記念日(?)です。

末広がりの数字がダブルでカウントできる日(88日目ですからね)ですが、恋人にとっては縁起のない日になるようです。

 

 

茶摘みの時期で決まる茶葉の順位

 

美味しいお茶の淹れ方は次回にもお話しますが、今日はお茶の葉の順番(摘み取る順)をお話します。

八十八夜のこの時期を、お茶の産地では一番茶を摘む頃としています。

新茶となるお茶の新芽を、八十八夜を迎えた5月の初頭に摘むのです。

そして、この時期に積まれるお茶を、一番茶と呼びます。

最も栄養価の詰まった新芽を積むので、甘みが豊富でアミノ酸をたくさん含んでいます。

この茶葉を使って淹れるお茶は、二番茶や三番茶とは比べようもないほどの芳醇さを有しています(とは言え、これは個人の好みにもよります)

 

この時期を過ぎてから出た葉を摘むと、それが二番茶、三番茶となります。

 

八十八夜に摘まれたお茶を、「不老長寿のお茶」などと信じていた頃もあったようですが、満更迷信ではなさそうです。

何せ、栄養満点のお茶ですから、健康になるのは間違いないはずです。

 

 

八十八夜とお月様

 

残念ながら、八十八夜とお月様の関係は、それほど取り上げてお話するようなことはありません。

何かロマンチックな逸話でもあればいいのですが、どうやらこれと言って見たくなるような月ではなさそうです。

 

 

終わりに

 

月に纏わる話は色々ありますが、八十八夜そのものがお月様と何らかの因果関係にあることはないようです。

天文学的には面白い話もありそうですが、それはまた日を改めてお話するとしましょう。

何はともあれ、この日を境に気候が安定化し、身も心も軽やかに感じる頃となるようです。

ただし、恋人達にとっては、二週間と経たずに悲劇の訪れる日が来るので、どうかご用心を。

5月13日が、別れ話も切り出されずに無事過ぎますように。?

 

 

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