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クエン酸に疲労回復の効果なしとするのは間違いだった!?乳酸との関係で判明した事実

「疲労回復にはクエン酸がおススメです!」

かなり長い間、こう謳われて来ましたが、本当のところはどうなのでしょうか?

 

クエン酸の肉体疲労時における働きを、今一度見直してみました。

 

 

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目次

 

 

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クエン酸とは?

 

高校の生物で習うのでしょうか、光合成の勉強をしているとこのクエン酸回路(下図式1)が出て来ます。

クエン酸回路では、グルコース(ブドウ糖)一分子からアデノシン三リン酸(ATP)が二分子作られます。

要するに、エネルギーの生産には殊の外重要な回路ということです。

 

ATPの合成は、次の過程を辿ります。

1. アミノ酸、脂肪酸、そして糖からアセチルCoA(CoAは、補酵素Aと読む)を生成する。
2. 1.で出来たアセチルCoAが一連のクエン酸経路に取り入れられる。
3. クエン酸経路内でアセチルCoAは酸化され、水や二酸化炭素になり、同時にNADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)やFADH2(還元型フラビンアデニンジヌクレオチド)さらにはGTP(グアノシン三リン酸)を生成する。
4. FADH2、GTP、そしてNADHは、ミトコンドリア内の電子伝達系に入りATPを合成する。

 

とまあ、頭が痛くなるようなプロセスを経て、エネルギーの放出や貯蔵に関する物質であるATPを作るのです。

 

以上のように、クエン酸はエネルギーの生産には無くてはならない物質です。

具体的には、梅干しや柑橘類の酸味成分です。

食酢と比べられることがありますが、無色もしくは白色の水溶性の高い粉末です(アルコールにもよく溶けます)

クエン酸は熱に強く、その性質から料理や菓子などにもよく使われます。

 

 

クエン酸は疲れに効く?

 

では、クエン酸は疲れを取るのに役立つのでしょうか?

この問題を解決する前に、疲れとはどのような肉体的状況を指すのかを見てみましょう。

 

 

疲労の種類

 

一口に疲労とは言っても、肉体的な疲れ精神的な疲れ(神経的な疲れを含む場合もある)に別れます。

精神的な疲労は、いくらクエン酸を摂取しても緩和されることはないかもしれません。

今回は、肉体的な疲労についてのみお話します。

 

肉体的疲労

一概には、「活性酸素によりダメージを受けた細胞を、養分やエネルギーを補給することで修復しなければならない状態」を言います。

怪我とまでは行かないにせよ、肉体が行動をするのに支障をきたすほどエネルギー不足に陥っている状態が、疲労です。

このエネルギーの回復に、はたしてクエン酸は効果があるのかどうかが問われているわけです。

 

ダメージの回復に

では、ダメージを受けた細胞を修復するにはどうすればいいのでしょうか?

これには、ATPを補充するしかありません。

そして、ATPを作り出すのは、上で紹介したクエン酸回路がその役割を担っています。

クエン酸回路がクエン酸を生成しながら(その前段階として食物を分解し栄養素とするステージが存在)FADH2、GTP、NADHを生産することを考えれば、クエン酸がエネルギーの回復には不可欠であることが分かります。

 

仮に、このATPを生産する過程をATPサイクルと呼ぶのなら、クエン酸はATPサイクルに多大な影響を及ぼす物質であると言えます。

 

 

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クエン酸が疲労回復に効果がないとされた理由

 

そもそも、クエン酸が疲労回復に無効果だとしたのは、乳酸(乳酸菌ではありません)の存在がありました。

これまで信じられてきたのは、

 

  • 乳酸は疲労物質である
  • 乳酸は疲労の原因であり、素早く除去しなければならない
  • 乳酸が体内にとどまると、疲労の回復を遅らせる
  • 乳酸が多く作られると身体が酸性になる
  • 酸性になった身体を中和するため、クエン酸などのアルカリ性食品を食べると疲労を回復できる
  • 乳酸は血流を巡り、脳に疲労を知らせるシグナルである

 

と、このように、今では間違いと思われることが平気でまかり通っていたからです。

 

現在の乳酸に対する認識は、

 

  • 運動によって乳酸は増加する
  • 増加した乳酸は身体のエネルギーとして利用される
  • 乳酸の増加は非常に一過性のもので、何もしなくても1時間で元に戻る
  • 乳酸は筋肉だけでなく、脳においても非常に重要なエネルギーである

 

と、このように変わってきました。

 

そして、クエン酸が疲労回復に効果が無いとされたのは、クエン酸を摂っても乳酸値が下がらなかったことが原因でした。

 

飛んだ言いがかりをつけられたクエン酸は、それ以来、疲れとは無関係な物質とされたのです。

 

 

復活のクエン酸

 

しかしながら、今日の科学的データによれば、クエン酸は疲労を回復させる一因であることが分かっています。

ラットを使った実験がどうのという人もいますが、クエン酸回路でクエン酸が消費される事実を考えれば、クエン酸がエネルギーの生産に役立っているのは緋を見るよりも明らかです。

どこをどう見れば、クエン酸がエネルギーの回復に役立っていないと言えるのかが不思議ですが、多くのアスリートは運動後にクエン酸を摂取します。

 

ただし、クエン酸が疲労回復に効果的だとはいえ、それだけで肉体へのダメージが回復するわけではありません。

体を構成するには三大栄養素が不可欠であり、クエン酸だけを摂取したからといって疲労が完全に取り除かれるのではないのです。

 

 

以上から、クエン酸は疲労回復に役立つ物質である、と言えます。

 

 

終わりに

 

テクノロジーが発展するに従って、これまでは証明されていなかったことが証明され、間違って理解されていたことが是正されて来ています。

中には、正しいとされてきた考えが誤りであったり、ただの迷信だったことが事実であることもしばしばです。

例え科学者が言及したことにせよ、そのリサーチや実験が本当に正しいのかどうかを、再度自身で考察する目は養いたいものです。

 

ともすると、専門職の人が脚光を浴びる世の中ですが、反社会的勢力に加担して違法を行う女医もいるほどです。

STAP細胞の有無は依然として謎のままであり、化学や生物学の知識があっても理解出来ず、今後の発表があったとしても疑念は拭いきれません。。

傍観者である我々は、発表される結果をただ鵜呑みにするしかないわけですが、それでも少しばかりのリサーチはしても許されるのではないでしょうか。

 

科学とは、全く有りもしない荒唐無稽の夢物語を、さも在るかの如くに立証して行くことにあると言います。

いくら長年信じられてきたことでも、明日にはその説が覆されているかもしれません。

先ずは疑問を持ち、それを解明するのもまた科学であると思います。

 

あなたが調べてその疑問を払拭することこそが、何よりも真実に近付くことかもしれませんね。