さて、いかがなものかと?

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すだれを最も効果的に使うには?窓の外に吊るすのと内側に吊るす違いは?

 

6月の声を聞く頃にもなれば、日中が25度を超える日も珍しくはなくなります。

夏の日差しほどには強くなくとも、部屋の中にいればじんわりと汗ばむほどの陽気です。

そろそろ、夏の本格的な暑さ対策を考えてみても良い時期なのかもしれません。

 

そこで今回は、真夏の室内でも快適に過ごせるように、すだれによる暑気対策にフォーカスしてみることにしました。

先人が生み出した旧来の知恵に、暑い夏を心地よく過ごす工夫が見えてきます。

 

 

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目次

 

 

すだれとは?

 

すだれと言えば、多くの人が思い浮かべるのが、巻きずしを作るときに使う細い竹の棒を並べた板状の調理器具です。

同じ長さの竹の棒が、太い糸で繋がれて作られています。

大きさはまちまちですが、30センチ未満のものが多く見られます。

糸の部分で曲げられるので、ちょうどお寿司のシャリとネタが竹の棒で包まれるようになっています。

 

しかし、今日お話するのはもっと大きなサイズのすだれです。

横幅は1メートル以上あり、縦の長さは大人の背丈を超えるほどです。

素材も、切った竹の棒などではなく、細い竹や葦をそのまま用いています。

 

 

すだれの使い方

 

上で紹介したような大きなすだれは、主に夏の暑さを避けるシールドとして使われます。

「そんな大袈裟な」と思う人もいるかもしれませんが、ところがどっこいこのすだれ、アナログのロートル戦士でありながら、なかなか粋な働きをしてくれるスグレモノです。

 

使い方は至って簡単。

日日(にちび)が差し込む窓の外に、軒先から吊るすだけです。

 

窓から何センチ離さなければならないなどと、細かいことも言いません。

部屋の内側からでも外側からでも、お好きな様にアレンジできます。

 

また、ブラインドのように、風が吹く度にやかましい音を立てることもなければ、カーテンのように風を遮断することもありません。

日光を遮るだけではなく、暑い外気を幾分冷却してから運んでくれます。

 

外見も風流ですし、何より純和風であるところがポイントです。

しかも、ブラインドやカーテンでは果たせなかった、赤外線量を低減してくれます。

 

ちなみに、窓にカーテンの類をかけた時とかけなかったときの、部屋に入ってくるエネルギー量の違いを簡単に表したデータがあります。

 

インテリアコーディネーターのテキストによると、ガラスも何も無いときに部屋の中に入ってくるエネルギーを100として、窓ガラスがあると、81。窓ガラスの内側にブラインドがあるときで、51。窓ガラスの外側にブラインドがある時には、なんと18のエネルギーしか侵入してこないということなんです。

 

以上からも、窓に太陽光を遮断する物があるときと無いときでは、暑さもかなり変わります。

そこへ来るとこのすだれは、ブラインドやカーテンよりも涼しくなり、その上100%天然素材なのでとてもエコな道具です。

 

すだれそのものにそれほどの重量がないので、軒先さえあれば、簡易なフックで吊るすことが可能です。

 

 

すだれの歴史

 

ここで少し、すだれが現在のような形で使われ始めるまでの、経緯について見てみましょう。

 

歴史を遡れば、すだれが登場するのは平安時代になります。

時代物のアニメなどでは、正体を見せない悪の親玉が、かろうじて透けて見える程度のシールドを挟んで、姿を見せずに手下に司令を与えるシーンがあります。

時代劇の映画でも、位の高い人に会うときなどはシールドを隔てて謁見します。

 

このとき使われているシールドがすだれであり、それも素材に吟味を重ねて作る、御簾(みす)と呼ばれるすだれです。

ぎょれんとも呼ばれ、小倉百人一首の絵の中にも描かれています。

 

すだれは主に葦(あし)の茎を使って作ることから、その昔はあしずと呼ばれていました。

ところが、あしずの「あし」が「悪し」に聞こえることから、縁起の良い「よし」に変えて、よしずとして売られるようになりました。

今はすだれとして知られていますが、お年寄りの中にはすだれよしずと呼ぶ方もいるようです。

 

 

すだれの最も効果的な使い方

 

日光を遮断するように吊るすなら、その使い方にほぼ制約はありません。

しかしながら、すだれの効果を最大限に活かそうとするのなら、以下の方法が推奨されます。

 

1. 窓の内側ではなく外側に吊るす

太陽の熱を極力抑えたいなら、すだれは窓の外に吊るすのがおススメです。

窓の内側に吊るすときよりも、二倍以上の熱エネルギーを減らしてくれます。

 

2. 窓から少し離して吊るす

窓からの距離を少し開けることにより、風通しを良くします。

そうすることで、窓とすだれの間に停滞する熱気を風で取り除く効果が期待できます。

逆に、あまり離し過ぎるとすだれの効果そのものを失ってしまうので、広くても10cmくらいが理想です。

 

3. すだれの上から水をかける

特に気温の高い日は、すだれの上に如雨露(じょうろ)などで水をかけます。

水が蒸発するときの気化熱で更に涼しくなるわけです(2度くらい下がります)。

これは、夏の熱い地面に水を撒く、打ち水と同じ効果がもたらされます。

 

キッズコーナー|東京都水道局

 

余談ですが(私のかってな想像)、ユニクロのヒートテックやエアリズム(AIRism)は、実はすだれを参考に作られているのではないかと思っています。もっとも、ヒートテックの場合そのプロセスは放散ではなく吸湿ですが。

 

 

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終わりに

 

昔の人は、様々なアイデアを駆使して暑い夏を涼しく過ごそうと考えました。

そして、長い時を経て辿り着いたのが、エアコンです。

それが、ここ近年になって、いくつかの健康被害が報告されるようになりました。

文明の利器が、必ずしも人の生活を潤すだけではない一つの例です。

 

しかし、すだれグリーンカーテンなど、自然に涼しくなる方法を利用すれば、ヒートアイランド現象も緩和されより健康に暮らせるようになるかもしれません。

一見アナログですが、あながちバカにはできません。

ひと夏を健康に、そして涼しく過ごせて、しかも光熱費が節約できるとすれば、一度はやってみる価値がありますね。

 

ただし、すだれにはそれほど強い素材を使っていません。

それだけに、中にはプラスチックのパイプなど、アーティフィシャル(人工的)な材料を代用している商品もあります。

 

しかし、できればエコを考えて、天然の素材で作られたすだれを選ばれるのが良いでしょう。

傷んだり壊れた場合でも、小さく折って燃えるゴミとして出せますからね。

 

この夏、自然な涼しさをお求めなら、断然すだれがおススメです。