さて、いかがなものかと?

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映画「Morgan:モーガン」 AIは人類の未来かそれともただの脅威となるのか?!

ハーレイ・ジョエル・オスメント(Haley Joel Osment)さんが、少年型のAI(Artificial Interigence、人工知能)を演じたのが2001年のことでした。

当時は、その愛くるしい表情で多くの女性ファンの心を掴んだものです。

今も俳優を続けていますが、もはや当時の面影はありません。

 

人間は遺伝子の劣化に伴い年を取りますが、ロボット(ここではAIと同義とします)はエネルギーを供給される限りは可動し続けます。

傷んだ箇所は新しいパーツと交換され、常に最高のパフォーマンスを提供します。

もっとも、それはフィクションでの話としても、近い未来にはロボットが人間に取って代わるのは明らかだとされています。

 

これまでにも様々なロボットの映画が作られて来ましたが、今回ご紹介する作品である「Morgan:モーガン」は、いささか毛色が違っています。

AIは、人類にとってのパンドラの箱となるのでしょうか?

 

 

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<引用元:http://www.foxmovies.com/movies/morgan

 

www.foxmovies.com

 

 

目次

 

 

人類への警鐘?

 

亡くなったロビン・ウィリアムスさんが演じたのは、どこまでも人間と寄り添い、最終的には人間になることを望んだアンドリュウロボット(Andrew - Bicentennial Man、 1999年)でした。

先に上げたオズメント君扮するAIも、人間の母親を自身の肉親と信じて疑いませんでした。

ウィル・スミスが主演した映画「アイ, ロボット」では、AIによりプログラミングされたロボットが人間を襲いました。

そして、近年作られたAIを主人公とする映画は、どれも人間に牙を剥くロボットが登場しています。

 

理論物理学社のスティーヴン・ホーキング博士は、今後100年の間に,、人工知能が人間よりも優れた存在になると予言しています。技術的特異点ですね。

更に、自立型兵器(例えばターミネーターのような)の開発は、もはや後戻りできないところまで来ていて、人類が自身で首を絞める結果となりうると警告しています。

 

2015年には、アカデミー助演女優賞に輝いた、アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)さんを迎えて、AIが主題の映画「エクス・マキナ」(アレックス・ガーランド監督作品)が作られました。 

この映画は非常に考えさせられる内容であり、多くの評論家から好評価を得ました。

個人的には、至る所にボロの見える作品でしたが、AIが必ずしも善を選ぶとは限らないのを世に知らしめた映画です。

 

そして、今回ご紹介する映画、モーガン(Morgan)も、どちらかと言えば人間に仇をなすAIなのかもしれません。

 

 

世襲された映画制作?

 

おかしな見出しを付けましたが、これが満更でもないのです。

実はこの映画、ハリウッドの名監督の一人と謳われる、リドリー・スコット監督の実子であるルーク・スコット氏が監督を行っています。

しかも、リドリーさん自身がプロデュースしているのです。

 

更に興味深いのは、1982年にスコット監督が撮ったSF作品、ブレードランナーと同様に、AIを主題としていることです。

ブレードランナーの続編は、36年の時を経た2018年に公開される予定です。

 

映画の制作においては、どこかの役者さん達とは違い、世襲制などはなく、実力とコネだけがモノを言います。

数十億もの大金を投じて作られる映画に、いくら親子とはいえ凡人を起用することはありえません。

スコット監督自らがプロデュースしたところを見ると、ルーク・スコット氏も相当な才能を秘めた監督なのかもしれません。

 

いずれにせよ、彼が監督を務める初のビッグバジェット映画であり、その手腕が問われる大事な試金石となります。

 

 

制作者とキャスト

 

制作者

監督: ルーク・スコット(Luke Scott)

脚本: セス・オーウェン(Seth Owen)

プロデュース: リドリー・スコット(Ridley Scott)、ミカエル・シャーファー( Michael Schaefer) マーク・ハフマン(Mark Huffam)

三人は、オデッセイでタッグを組んだ監督とプロデューサーです。

配給: 21世紀フォックス

 

キャスト

ケイト・マラ(Kate Mara)

アニヤ・テイラー・ジョイ(Anya Taylor-Joy)

トビー・ジョーンズ(Toby Jones)

ローズ・レシール(Rose Leslie)

ボイド・ホルブルック(Boyd Holbrook)

ミッシェル・ヨー(Michelle Yeoh)

ジェニファー・ジェイソン・リー(Jennifer Jason Leigh)

ポール・ジアマッティ(Paul Giamatti)

 

 

ちょこっとストーリーを

 

いつもと同様に、ここでストーリーを明かすわけには行きません。

何ら予備知識もなく見た方が、要らぬ先入観を抱かずに見れて新鮮だと思うからです。

巷のレビューサイトでは、あまりに内容を暴露し過ぎるので面白さも半減してしまいます。

 

とは言え、配給会社から告知されている内容だけは、「ちらっ」とお知らせしますね。

 

 

ある企業の問題処理係の女性(ケイト・マラ)が、遠隔地にある超極秘の施設に送られる。

目的は、そこで起こったおぞましい事故の調査と査定を行うためだった。

彼女はその事故が、一見何の罪も無さそうだが、計り知れない危険と可能性を孕んだ人間によって引き起こされたのを知る。

 

 

これだけを読んでも、何のことかさっぱり分かりませんね。

もうちょっとだけ付け加えると、危険と可能性を孕んだ人間がAIで、遠隔地にある超極秘の施設はAIの研究室です(何、分かってました?!)

ここでは「人間」と書かれているので、既に組み立てられたロボットと見て差し支え無いでしょう。

 

要するに、そいつがとんでもないことを起こしたので、その調査に駆り出されたのが、ケイト・マラというわけですね。

察するに、彼女はとんでもない貧乏くじを引かされたようです。

 

AI(はたしてロボットと呼んでいいのかどうか)に扮しているのがアニヤ・テイラー・ジョイさんで、彼女は映画「ザ・ウィッチ(The Witch)」に出演して絶賛されました。

この映画は、サンダンス映画祭で脚光を浴び、予算がたったの100万ドルでしかなかったのに、終わってみれば3700万ドルもの収益を上げていた、驚きのホラー作品でした(ホラーだけに驚き?)

今回のこの映画でも、表情の読めないAIを好演しています。

 

 

「エクス・マキナ」と比較されそう

 

シナリオが大変良いらしく、2014年度の「まだ制作されていない最も好きな映画の脚本」(The Black Listと呼ばれています)の中に名前があったほどです。

このThe Black Listですが、毎年12月の第二金曜日に出版されており、2005年以来続いています(常時1000作ほどのシナリオが列挙されています)

製作者はフランクリン・レナード(Franklin Leonard)さんで、この人はユニバーサル・ピクチャーズのフィルムエグゼクティブです。

 

かなり信頼性の高いリストであり、この中からは多くの名作が生まれています。

例えば、ディカプリオさんが主演した映画「レベナント:蘇りし物」や、スラムドッグミリオネア―、2016年のアカデミー賞作品である「スポット・ライト」なども、このリストに名を連ねていたシナリオでした。

そこからすると、この「モーガン」も、相当期待できる類の映画となりそうです。

 

ただし、「エクス・マキナ」もかなり好評を博したことから、同じAI関連の映画として比較されることは否めないでしょう。

人間の叡智を遥かに凌駕してしまったAIに対して、限定的な知識しか持たない人類がどう向き合って行くのかが見どころの映画です。

少なからず類似点が見られると推察されます。

 

 

最後に

 

いくら人工知能が発達しようとも、プログラミングをするのは人間です。

そこにどのようなコードを書き込むかで、AIの人類に対する危機は回避できると思えるのですが、どうやらそう簡単ではないようです。

エクス・マキナで突っ込みたいところが散見されたというのも、実はこの点に関してです。

 

エクス・マキナは既に公開されているのでネタをバラしてしまいますが、AIであるエヴァ(AVA、正確にはエイヴァ)は開発者により施設から外に出るのを禁じられているロボットです。

開発者(ネイサン)は、エヴァがAIであるかどうかを、彼の会社(ブルーブック)で働く若いプログラマー(ケイレブ)にテストさせます。

チューリング・テストを受けるエヴァは、次第にケイレブを魅了してゆきます。

 

当初、ケイレブがネイサンに秘密の施設に招待されたのは、彼が優秀だからこその褒美だと考えていました。

だが、それは単に彼を利用して、エヴァをAIとして認めさせるための策略だったのです。

周到に仕組まれた筋書きを知り愕然とするケイレブでしたが、実はネイサンの知らないところで彼のシナリオにも綻びが生じていました。

 

ストーリーには二体のロボットが登場し、一体は英語を話し、もう一体は話しません。

もう一体のロボットは京子と呼ばれていて、見るからに東洋人の顔をしています。

この辺りが日本人を揶揄しているようで頭にくるのですが、突っ込みたいところはそんなことではありません。

 

もし、AIが人間同様の感情を持ったとしても、はたして喜怒哀楽を表すことはあるのでしょうか?

 

人間でも、知能の高い人は怒りを露わにすることは珍しく、自己破壊的な人は少ないでしょう。

それが、全てを制御(倫理観を含む)でき、どんな知識にもアクセスできるAIが、自制心を失くして取り乱すことなどあるのでしょうか?

例えば、殺人を犯すとかね。

 

とまあ、この続きは映画をご覧になっていただければ分かると思いますが、「これ、おかしいやろ!」てな場面がかなりあります。

本作の「モーガン」でも、同じような場面がないことを祈りたいものです。

 

21世紀フォックスが贈る新作映画「モーガン」は、2016年9月2日(金)全米での公開予定です。

残念ながら、現時点(2016年6月12日)での日本公開は未定です。

 

 

 SF繋がりとは言え、こちらのAIはまさに完璧! 完全体と呼ぶべきでしょうか?

wwptalk.hatenablog.com

 

 

モーガン:Morgan

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