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クリント・イーストウッド監督最新映画「ハドソン川の奇跡・Sully」には本物のヒーローが登場!

今、ハリウッドでもっとも有名な監督は?

そう訊かれると多くの名前が思い浮かびますが、私はクリント・イーストウッド監督の名を挙げます。

彼自身が多くの作品に出演し(俳優として)、映画「ダーティー・ハリー」のシリーズでは一世を風靡した役者です。

映画の中で生まれた決まり文句、" Make my day! "は、今もなお色々な場面で使われるほどファンの間には浸透しています。

 

そのイーストウッド氏が、86歳の高齢にもかかわらず、再び監督に挑みました。

作品名は「ハドソン川の奇跡・Sully」、これからお話する人物の愛称をタイトルにしています(邦題は必ず変わります)

しかも、今作の主演はトム・ハンクスさんで、彼もまた二度のオスカー賞に輝いた名優です。

 

今回、二人のオスカー受賞者が作った映画、「ハドソン川の奇跡・Sully」は、実際にあったある航空機事故を題材としています。

2009年に起こったこの事故は、はたしてどのような映画となって再現されたのでしょうか?

事故を振り返りながら、そのストーリーに迫ってみます。

 

 

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目次

 

 

実録US Airways 1549便

 

「ハドソン川の奇跡・Sully」について語るには、先ずは原作となった航空機事故について話さなければなりません。

それは、2009年の1月15日のことでした。

 

ニュー・ヨークのラガーディア空港から飛び立ち、一路ノースカロライナのシャルロット・ダグラス国際空港へと向かう機体(US Airways 1549便(エアバスA320))には、乗務員を含めた155人が乗っていました。

おりからの快晴にも恵まれ、フライトには何ら問題はなく、まさか事故に見舞われるとは、誰も想像すらしていませんでした。

 

この機を操縦していたのは、ベテランパイロットであるチェスリー・サレンバーガー(Chesley Sully Sullenberger )さん(当時58歳)でした。

キャリアを積んだ機長の腕で、機体は今まさに大海原上空へ出ようとしていた時でした。

滑走路を飛び立って2分あまりが経った頃、それは突然機体の前に現れたのです。

 

飛行開始から約2分で、US Airwaysの機体は859メートルの高さを飛行しており、

空港からは7.2キロの位置にありました。

ところが、高度が930メートルに上がった時に、いきなりカナダ雁の群れと遭遇したのです。

高度は500メートルまで下がり、飛行速度はさらに加速していました。

 

コックピットの窓は鳥の羽に覆われ、エンジンからは何かが焼け焦げるような臭いが漂っていました。

そのうち、エンジン音が聞こえて来なくなり、燃料の臭いだけが機内に充満し始めたのです。

 

 

155人を生還させたヒーロー

 

推進力を生む2つのエンジンは停止し、高度は足りず、空港へ引き返すことも出来なくなった1549便は、ただ墜落するのを待つばかりでした。

誰もが絶望に打ちひしがれていた中で、機長はある決断をしました。

彼は、眼下に広がるハドソン川に、1594便を不時着することにしたのです。

 

ラガーディア空港から北東に位置するジョージ・ワシントン橋を見ながら、乗客155人を乗せた機体は冬の川面へ着水を敢行しました。

 

その時の映像がコチラです。

 

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専門家の話によると、不時着する場合でも、水面へのアプローチだけは至難の業だそうです。

普段の着陸のように、機体が地面に対して平行に保たれるケースは稀であり、また機体が破損しないといった保証などは全く無かったのです。

しかし、乗客と乗員を救う手はそれ以外にはなく、危険を承知で管制塔もGOサインを出しました。

 

US Airways1594便は、見事なまでの操縦でハドソン川に降りました。

機体に破損は見られず、それはまさに奇跡に等しい不時着でした。

 

着水後は、脱出用のスライドを機体の両側から滑り出し、迅速な救出が行われました。

しかも、驚くべきことに、この事故による死者は出ず、一晩病院で過ごした乗客が一人いただでけ、残りの乗客は軽症かほぼ無傷でした。

そして、この奇跡の生還劇を行ったのが、チーフパイロットであるサレンバーガーさんと、副操縦士だったジェフリー・スカイルズ(Jeffrey B. Skiles)さんだったのです。

 

この事故は、サレンバーガーさんが空軍で戦闘機パイロットとしての訓練を積み、どんな状況下においても冷静でいられる氷の意志を培ったことがもたらした、奇跡でした。

 

この事件の後、二人は乗客全員の命を救ったヒーローとして世論に迎えられました。

特に、サレンバーガーさんは、ドキュメンタリー映画の主役として、2010年に銀幕デビューを果たしています。

 

 

 この人達も、ある意味ヒーロー!?

wwptalk.hatenablog.com

 

 

二作目の映画化

 

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チェスリー・サレンバーガーさん、ご本人です。

 

 

サレンバーガーさんの主演で作られた映画(Brace for Impact: The Chesley B. Sullenberger Story )は、ディスカバリーチャンネルがプロデュースするドキュメンタリーでした。

ハリソン・フォードさんをナレーターに、US Airways 1549便の事故に至るまでの経緯を追いかけた実録映画です。

 

しかし、サレンバーガーさん本人とジェフリー・ザスロウ(Jeffrey Zaslow)氏による著書、「機長、究極の決断―『ハドソン川の奇跡』」(Highest Duty)は、プロデューサーであるアリン・スチュワート(Allyn Stewart)氏と フランク・マーシャル(Frank Marshall)氏によって、2010年の時点で映画化が決まっていました。

そして、イーストウッド氏が監督に迎えられたことで、キャスティングは滞り無く進みました。

トム・ハンクスさんが主役を演じたのは少々予想外でしたが、キャプテン・フィリップス(Captain Richard Phillips)の演技を知っている人なら違和感のない配役です。

 

 

監督&脚本&キャスト

 

監督 : クリント・イーストウッド( Clint Eastwood)

 

プロデューサー : 

アリン・スチュワート(Allyn Stewart)
フランク・マーシャル(Frank Marshall)
トム・ハンクス(Tom Hanks)
ゲイリーゴーズマン(Gary Goetzman)
クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)
ロバート・ロレンツ(Robert Lorenz)

 

脚本 : トッド・コマーニチ(Todd Komarnicki)

キャスト : 

トム・ハンクス(Tom Hanks)
アーロン・エッカート(Aaron Eckhart)
ローラ・リニー(Laura Linney)
アナ・ガン(Anna Gunn)
オータム・リーサー(Autumn Reeser)

 

イーストウッド監督と足並みを揃えるプロデューサーは、「ミスティック・リバー」や「硫黄島からの手紙」、そして「ミリオンダラー・ベイビー」でコンビを組んだロバート・ロレンツ氏です。

この作品で三度目のアカデミー賞を狙っているのかもしれません。

アーロン・エッカートさんは「ダークナイト(The dark knight)」や、「アイ・フランケンシュタイン(I, Frankenstein)」でお馴染みですし、ローラ・リニーさんは、ミスティック・リバーや、その他イーストウッド監督作品の常連です。

 

実話を元にしていても、常に娯楽としての映画を思い出させてくれる、彼独特の技法が見ものです。

 

 

終わりに

 

イーストウッド監督の作品は、いずれもが心を揺さぶる感動作ですが、エンディングは常に胸が痛くなるほど悲しさに満ちています。

ミリオンダラー・ベイビーも、グラン・トリノもそうでしたが、最後は主人公の予期せぬ選択で物語を終えています。

どちらの主人公もヒーローと呼ぶに相応しい人物だけに、クライマックスの衝撃は強く胸に刺さります。

それでも鑑賞後の後味が悪くならないのは、彼が持つ特有の描写力にあるのでしょうか。

 

監督作品としては16作品目(?)に当たる今作ですが、トム・ハンクスを主演に迎えて、一体どのような映画に仕上がっているのでしょうか。

今からでも公開が楽しみで仕方がありません。

 

US Airways 1594便の事故から155人の乗客全員を救った機長、チェスリー・サレンバーガー氏を題材にした映画「ハドソン川の奇跡・Sully」は、2016年9月24日(土)に日本公開予定です。

 

 

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<引用元:http://www.imdb.com/title/tt3263904/mediaviewer/rm2154751232>

 

 Sully・サリー トレーラー

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