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さて、いかがなものかと?

暮らしに役立つ情報をメインとし、超常現象や都市伝説、さらに新作映画のレビューを掲載しています。

映画「ラビング:Loving」に見る愛の絆 あなたはここまで深く人を愛せますか?

2016年公開予定映画

2016年の上半期は、芸能界を揺るがすほどの不倫事件が起こりました。

今更詳細を書く気にもなりませんが、一部では純愛などとの言葉も出ていたようです。

ただ、一途に貫くだけが純愛だとする人もいるようですが、不倫や薬物に溺れながら求める気持ちを、はたして純粋な愛と呼べるのでしょうか。

 

 

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何事に対しても汚れなく、ピュアであるが故に生まれる愛、それこそが“純愛”です。

邪な気持ち、ふしだらな思い、罪悪感に苛まれながら抱く感情は、ただの“恋”です。

もし、本当の純愛を感じてみたいなら、この秋に公開の映画、「ラビング:Loving」をおススメします。

 

 

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目次

 

 

50年前のアメリカ

 

1963年に起こったバーミンガムでの暴動を皮切りに、以来自由民権運動の気運は高まり、アフリカ系有色人種の人権が保証されるに至ります(マーティン・ルーサー・キング牧師の弟さんが、アラバマ州のバーミンガムで爆弾による襲撃に遭った事件)。

当時のアメリカは、今ほど人権に対しての平等性はなく、有色人種にとってはけっして安息の地ではありませんでした。

1988年に公開された映画、「ミシシッピー・バーニング(Mississipi Burning)」でもその悲惨さが語られていたように、白人による人種差別は酸鼻を極めていました(1964年にミシシッピー州で起こった人種差別者による殺人事件。ただし、この映画は史実とは大いに異なり非難の的となった)。

 

その後、約50年が経過した今でも、白人警官の黒人に対する故殺が社会問題になっています。

 

しかし、同じ時期、人種を超えて愛を育んだ一組のカップルは、ただ異人種間で婚姻を結んだという理由だけで、逮捕され投獄されてしまいます。

21世紀の現代では、タブロイド誌のネタくらいにしかなりそうにない話題ですが、1960年代のアメリカではそれが列記とした法律としてまかり通っていたのです。

白人がルールであった60thのアメリカで、黒人女性と白人男性の、愛と権利を勝ち取るまでの戦いを描いた作品が、今回ご紹介する「ラビング:Loving」です。

 

 

自由の国? アメリカ

 

エリスアイランドの巨大な女神像は、海を渡って来る移民に対して、そこが自由の新天地であることを示すようにして建てられています。

ところが、実のところは差別と偏見に満ちた、暴力の蔓延る世界だったのです。

とは言っても、それもかれこれ半世紀前のお話です。

 

今や、黒人を差別して訴訟でも起こされれば、億単位の賠償金を請求されるご時世です。

そうではなくとも非常に繊細な問題であり、マイノリティーの人権の確立は、アメリカ政府にとっては長年の課題となっています。

しかし、ここに来るまでには様々な法律が改正され、つい10年ほど前までも、目を疑うようなおかしな法律が施行されていました。

 

例を挙げれば、ソドミー法(Sodomy laws)などはそのうちの一つでした(旧約聖書の物語に登場する町の名を冠して付けられた法律です【創世記・第19章】)。

これは、今で言うところのLGBTの人達を弾圧する(その行為を禁止する)法律でした。

34代アメリカ大統領、ドワイト・アイゼンハワー(Dwight Eisenhower)などは、公然とLGBTの人が政府機関の仕事に就くことを禁じました。

特に、60年代のアメリカ社会では、LGBT(当時は主にホモとレズにのみに下された)行為は犯罪に数えられ、発見されれば逮捕されたほどでした(ジーン・ハックマン主演の映画、「フレンチ・コネクション」の中にもそんなシーンがあります)。

 

さらに、偏向的な法律は異人種間の結婚にも及びました。

アンチ・ミスセジェネーション法(Anti-miscegenation laws)と呼ばれ、白人種と有色人種の結婚を禁じたものです。

今作の「ラビング」では、この法律を犯したとする白人と黒人の夫婦が、国の理不尽な法律に立ち向かう姿を描いています。

 

 

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制作スタッフとキャスト

 

制作スタッフ

監督:ジェフ・ニコルズ(Jeff Nichols)

脚本:ジェフ・ニコルズ(Jeff Nichols)

制作:コリン・ファース(Colin Firth)、 ゲド・ドハティー(Ged Doherty)、ナンシー・バースキー(Nancy Buirski)、サラ・グリーン(Sarah Green)、マーク・タートルタブ(Marc Turtletaub)、ピーター・サラフ(Peter Saraf)

配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)、フォーカス・フィーチャーズ(Focus Features)

 

 

キャスト

ジョエル・エドガートン(Joel Edgerton):リチャード・ラビング(Richard Loving)

ルース・ネガ(Ruth Negga):ミルドレッド・ラビング(Mildred Loving)

ニック・ノール(Nick Kroll)

マートン・ソーカス(Marton Csokas)

マイケル・シャノン(Michael Shannon)

 

 

監督は、個性的なSF作品「ミッドナイト・スペシャル(Midnight Special)」で一躍有名になった、ジェフ・ニコルズさんです。

監督作品はまだ5作と少ないですが、その全ての脚本を自身の手で書いています。

これからが期待される監督です。

 

制作に、コリン・ファースさん(イギリスの俳優)が参加しているのが面白いです。

コリン・ファースさんと言えば、「キングスマン(Kingsman: The Secret Service)」が記憶に新しいところですが、「英国王のスピーチ(The King's Speech)」ではアカデミー賞に輝いています。

余程、原作が魅力的だったに違いありません。

 

主演は、「ブラック・スキャンダル(Black Mass)」で訛りの強い悪徳FBI捜査官を演じた、ジョエル・エドガートンさんです。

ニコルズ監督作品に出演するのは、「ミッドナイト・スペシャル」に引き続き二作目になります。

彼も映画を監督しており、「ザ・ギフト(The Gift)」では監督と主演を同時に行い、かなりの評価を得ています。

この作品は、2016年10月28日に日本公開が決まっています(おススメです!)。

 

ジョエル・エドガートンさんの相手役であるルース・ネガさんは、テレビドラマ「エージェント・オブ・シールズ」のミステリアスな悪女、レイナ(Raina)で有名です。

今作では、白人男性(リチャード・ラビング)の妻(ミルドレッド・ラビング)を演じていますが、これまでの妖艶さを押し留めた、貞淑で純真な黒人女性を見せています。

ひょっとすると、この役でアカデミー賞を獲るかもしれません。

 

他にも紹介したい役者が揃っているのですが、最後に1人だけ、マイケル・シャノンさんについて書いておきます。

彼がジェフ・ニコルズ監督作品に出演するのは、これが5度目になります。

前作の「ミッドナイト・スペシャル」では、不思議な力を持った少年の父親を演じていました。

シャノンさんは、「マン・オブ・スティール」でゾッド将軍に扮していたことからも、知っている人は少なく無いと思います。

今後、注目の役者です。

 

 

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映画のあらすじ

 

この映画も、いつ日本で公開されるかは分かりません。

たとえ公開されたとしても、けっして一般受けはしないでしょう。

先ず、このシチュエーションを理解するのは、我々日本人にはいささか難しいです。

 

しかし、真実の愛を語らせるなら、この映画をおいて他にはありません。

日本の若手俳優が主演の恋愛映画とは、残念ながら全く次元が違います。

この映画を見れば、かつて公開された日本の純愛映画がアホくさくて見ていられなくなります(上から目線で申し訳ない。でも事実なり!)。

 

ということで、この映画のあらすじは、トレーラーを見て想像して下さい。

アメリカの黒人事情を知る人にとっては、とても共感出来る映画の一つだと思います。

 

 

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終わりに

 

最後になりましたが、この映画は、事実を元に限りなく正確に再現された作品です。

1967年に、ヴァージニア州がラビング夫妻に対して起こした裁判を題材に作られました。

当時のアメリカは、ホワイトスープリーマシー(白人至上主義)と呼ばれる輩がいたるところに存在し、事ある毎に黒人をリンチに遭わせていたような時代です。

 

たとえ女性であろうと、KKK(クー・クックス・クラン)に目を付けられれば悲惨な最後が待ち受けていました。

1968年のシカゴ暴動を境に、アメリカ国民の多くは、人種差別を廃絶する運動を起こします。

しかし、60年代ほどの酷さは見られなくても、今も差別は続いています。

ただ、肌の色が少し黒いとか、顔の作りが違うとかというだけでです。

 

日本に駐留している黒人兵士は、日本はまさに天国だと言います。

まあ、イエローキャブとなった女子が尽くしてくれるのかは知りませんが、少なくとも人種的偏見はないそうです(はたしてそれが真実かどうかは、あなたの判断に委ねます)。

知り合いの女性にも黒人が好きな人は結構いましたが、あまり長続きはしていなかったように思います(黒人の憂いを、単一民族である日本人が理解するのは不可能です。今のところはね)。

 

 

 

 

ハートウォーミングな映画なら、こちらもおススメの作品です。

wwptalk.hatenablog.com

 

異人種間で結婚したことにより投獄された夫婦の、ひたむきな愛の物語、「ラビング:Loving」は、2016年11月4日に全米で公開予定です。

2016年下半期の、絶対におススメの映画です。

 

見たら泣くぞ!