さて、いかがなものかと?

暮らしに役立つ情報をメインとし、超常現象や都市伝説、さらに新作映画のレビューを掲載しています。

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の舞台裏 思い付きが功を奏する映画!? 

 

シリーズとしては7作目に当たる、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。

全世界で20億ドルの収益を上げた、まさにモンスタームビーと言うに相応しい作品でした。

続編であるエピソードⅧは、2017年の12月に公開が予定されています。

 

しかしその前に、「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品として、「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が公開されます。

今回は、この「ローグワン」について、好き放題に語ります。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

目次

 

 

安易なストーリー

 

巷では、この年末に一番見たい映画として話題になっています。

これまでとは全く違う展開に、ファンは血眼になってその公開を待っています。

しかしながら、大方の期待とは裏腹に、なぜかこの作品には触手が動きません。

 

勿論、広大なスケールで描かれるスペースファンタジーであり、かつてのスペースオペラの生き残りです。

多くの観衆を魅了するのは間違いありません。

とは言いながら、ストーリーが行ったり戻ったりする最近の制作傾向には、いささかあくびが出そうです。

 

「X-Men」でも同じ手法を取り、「スター・ウォーズ」でも過去の裏話を無理に拾い出してシナリオとしています。

既にネタ切れであるのは否めず、この先どんなにリフレッシュしようとも、観客が抱くデジャブにも似た感覚はけっして拭えません。

エピソードⅦは空前のヒットを遂げましたが、それは制作までに長いブランクがあり、ファンがリリースを待ち侘びていたからに他なりません。

 

今作の「ローグワン」では、あまりにも安易な発想に、これまで積み上げられてきた伝説をも一機に崩しかねません。

着想は良いのでしょうが、ただの思い付きでは悲惨な結果を招くだけです。

思い付きのまま、ストーリーも安易に終わらなけれないいのですが……

 

 

f:id:wwptalk:20160925184126j:plain

 

 

日本人キャストは1人もいない?!

 

今や、映画を一本を撮るにしても、2億ドルを投じる時代です。

だからと言って、たとえヒットが約束されていても、確証などはありえません。

投資家は、より確実な儲けを狙うために、巨額の予算を必要とする映画の制作はリスキー過ぎて手を出せません。

 

そこで制作側は、いくつかの条件を基に、海外からの投資をあてにします。

一番のお得意さんは中国で、二番目にインドが上がってきます。

何を根拠にするかと言えば、キャストに中国系とインド系の役者がどれくらいの割合で加わっているかで判断します。

 

それが悪いとは言いませんが、あまりにも露骨なので気分が悪いのです。

 

「スター・ウォーズ」と言えば、黒澤明に心酔したジョージ・ルーカスが、わざわざ日本にまで来て彼の撮影を見学したほどです。

ジェダイ騎士の武器であるライトセーバーは、日本刀をモデルにしたと聞いています。

が、そのくせ日本人の俳優は1人も登場してきません。

カンフーアクションがどうしてまたSFスペースファンタジーに登場するのか、そこにどんな脈絡があるのかも分かったものではありません(ブレイドのようなアクション映画ではないのにね)。

 

全てはスポンサーの意のままに作られた半ばゴリ押しのストーリーに、裏の事情が丸見えでシラケてしまいます。

肉料理を作るにも、材料となる牛や豚の屠殺の仕方までを説明しているようで、胸クソ悪くて見る気も失せてしまうのです。

 

 

ファンがいるから成り立つ映画

 

エピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲでは、「フォースの覚醒」の半分にしかならない収益でした。

ところが、エピソードⅦに至っては空前絶後のヒットとなりました。

その理由は簡単で、それまではほぼ開放されなかった中国マーケットが、エピソードⅦでは急に市場をオープンにしたからです。

 

ちなみに、エピソードⅢでは僅かに$9,128,645の売上しかなかったのに、Ⅶでは突然その十倍以上の$124,159,138になっています。

これは日本の売上を優に凌ぐ数字であり、アメリカ、イギリスに次ぐ世界第三位の収益です。

 

これに気を良くしたディズニーさんは、それ以降、チャイナマネーを後ろ盾に映画制作にあたっています。

当然、中国人の俳優が多数キャスティングされ、同じ東洋人である日本と韓国にお鉢が回って来ることになったのです。

ただ、不思議なのはインドで、何かボリウッドとの関係があるのかもしれませんが、一作品へのキャスティングは限定的です。

それでも、今やインド系の役者が目に見えてハリウッドに進出しているのは明らかです(アメリカ本土で暮らすインド系の人口も巨大ですから。およそ340万人)。

 

アメリカには、驚異的な数のスター・ウォーズファンがいます(女性の方が男性よりも多い)。

そして、そんな彼らがいるからこそ、SFXを駆使しただけの映画でも多大な収益を上げることが出来るのです。

特に、「スター・ウォーズ」のファンは異常なくらいの入れ込みようで、日本のファンなどでは太刀打ち出来ないほど莫大な金額をグッズの上に消費します(なぜなら、第一作目が公開された当時のファンが、今は50代以降のお金が自由になる世代になっているから)。

それが、このシリーズを支える力となっており、また次の作品が作られるわけです。

これは、日本のアイドルを応援するオタクの行動と似ていて、同じ商品でも2つも3つも買い揃えてしまうパトロン的な心理によるものなのでしょう。

 

確かに映画は面白いのですが、一度見れば暫くは見たくなくなるのが、「スター・ウォーズ」シリーズの特徴です。

何も、アナキン・スカイウォーカーと、ルーク・スカイウォーカーの演技が普通以下だったことだけが原因ではありません。

「ロード・オブ・ザ・リング」でもそうでしたが、やはり2時間を超える大作では少しの綻びも許されません。

ところが、どうしたわけかナタリー・ポートマンさんとヘイデン・クリステンセンさんの演技には中弛みが感じられて仕方がありませんでした(むしろ、彼らの演技というよりは、彼らの登場するシーンそのものがでした。Ⅱではそれが顕著でした)。

 

結局、映画ファンの目はごまかせず、回を追う毎に収益は減少して行きました。

普通なら三作目は悲惨な結果に終わるはずが、そこはファンの力で盛り返し、Ⅰほどではないにせよ、制作費の倍以上の収益を上げることが出来たのです。

要するに、多くの狂信的とも言えるファンによって作られるのが、この「スター・ウォーズ」シリーズなのです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

マンネリ化するストーリー

 

しかし、いくら多くのファンがいようとも、ストーリーを考えるのは脚本家であり、良い脚本を手に入れようとすれば億を超える金が必要になります。

それに、たとえ素晴らしい脚本がもたらされようとも、必ずしも筋書き通りには作られません。

なぜなら、そこには監督の意志が介在し、脚本家と監督が二人三脚で進めなければいい映画は作れないからです。

そこで、脚本家のストーリーと監督のテイストが合えばいいのですが、もし違えば、それはもう目も当てられない事態となるわけです(降板の理由ね)。

 

シリーズ物なら、一作目がヒットすれば二作目の監督も同じ人を起用すれば済むはずですが、なぜか業界ではそうなりません。

同じスタイルになることで観客が飽きるのを恐れるあまり、なるべく違う監督を使おうとします(監督が嫌がる場合やスケジュールにもよりますが)。

海外のテレビドラマが、ほぼ毎回違う監督を起用しようとするのと同じです。

映画も、絵画や彫刻と同じで、作る監督によってスタイルが固定しマンネリ化するのです。

 

そこで、監督を変え、脚本を厳選して新作に臨みますが、なぜかストーリーはマンネリ化してしまいます。

はっきりとした理由は分かりませんが、おそらくは一作目を作る時点で、それほどの広がりを持たないストーリーを選ぶからだと考えられます。

それからすると、「スター・ウォーズ」も例外ではないのかもしれません。

 

アナキンがフォースの暗黒面に惹かれてダークサイドに落ちますが、そこまで強い誘惑はあったのでしょうか?

映像からは、抗えない引力は感じられなかったように思います。

なるほど、オビ=ワンとの戦いで半死半生になったことが、ダース・ベイダーへ転じるきっかけになったのですが、そこに至るまでのプロセスがどうにも弱いように感じました。

 

「ローグワン」でもダース・ベイダーが登場するようですが、以前までのようなカリスマ性は消えているかもしれません。

ダークサイドの恐ろしさや、その力強さを、もっと強烈に描写しても良かったのに、前作ではそれを怠っていたので、これ以上奇想天外な展開には出来ないのです。

ジェダイとシスはほぼ同程度の力なのが、ストーリーに幅を持たせられず、マンネリ化する原因の一つでもあるのです(それを補うために、RPGの中では両者の数を増やしました。でも何も変わっていません)。

 

完全無比の絶対悪とパワー、それこそが「スター・ウォーズ」シリーズに求められるマンネリ化からの脱却方法です。

 

 

制作スタッフ&キャスト

 

ここはあえて紹介するまでもなく、他のサイトでも書かれていることですので、どうぞそちらをご覧下さい。

ただし、一つ文句を挙げるなら、どうして「フォースの覚醒」も、この「ローグワン」も、主人公を女性にしなければならなかったのかということです。

「フォースの覚醒」では、帝国軍の脱走兵のフィンがレイの相手役でした。

だが、明らかにフィンの影が霞んでいました。

「ローグワン」でも、クローズアップされるのはフェリシア・ジョーンズさん扮するジン・エルソであり、その他は十把一からげの扱いだと予想出来ます(全く違っているかもしれませんが、それほどの存在感はないはずです)。

 

加えて、監督のガレス・エドワーズ(Gareth Edwards)さんですが、2014年の「ゴジラ(Godzilla)」はともかく、 2010年の「モンスター(Monster)」は最低中の最低でした。

地球外から侵略してきた怪物の映画ですが、それがいつ現れるかが分からず、ただ普通のロードムービーを見ているような、ヤキモキする気怠さが全編を占めます。

 

脚本は、トニー・ギルロイさんとクリス・ワイツさん、他にも数人が参加されています。

トニー・ギルロイさんは「ボーン・アイデンティティー」の脚本家で、まだ安心していられますが、クリス・ワイツさんに関してはアタリとハズレの差が大きく、一抹の不安が残ります。

 

ちなみに、クリス・ワイツさんは、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の監督と脚本家を努めました。

しかし、残念ながら、この映画は大赤字で終わり続編の予定もありません。

 

 

 「スター・ウォーズ」とは何の脈絡もありませんが、秋の夜長にはこちらがおススメ。

wwptalk.hatenablog.com

 

 

終わりに

 

兎にも角にも、キャラクターを一掃して新しいジェネレーションで再出発をしたい「スター・ウォーズ」ですが、ここへ来てまた古いシーンを引っ張り出す意味が分かりません。

勿論、ジェダイが戦う一方で、フォースも持たない兵士達が、デススターの設計図を命からがら奪還するストーリーには興味をそそられます。

しかし、それだからこそ、今後ストーリーの崩壊に繋がるのではないかとの心配がされるのです。

 

そもそも、荒くれ者達(Rogueとは荒くれ者)が一同に会し、度胸とやる気だけで暗黒面に立ち向かうには無理があります。

それこそ、ダース・ベイダーが一人いるだけで、寄せ集め軍団は彼の腕の一振りで蹴散らされてしまうからです。

そんな叶うわけのない連中を盾にして、はたしてデススターの設計図を奪うことは出来るのでしょうか。

 

今のハリウッドには、強烈なカリスマ性を持つ女優が不在です。

ジェニファー・ローレンスがそれに最も近いのでしょうが、映画界ではなるべく早く対抗馬を立てる必要があります。

そして、そこで白羽の矢が立ったのが、「博士と彼女のセオリー」で好演したフェリシティー・ジョーンズさんなのかもしれません。

 

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は、彼女をもう一人のカリスマとするのに、まさに絶好の作品なのです。

 

 

 

 

 

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」日本での公開は、2016年12月16日(月)の予定です。

 

 

広告を非表示にする