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さて、いかがなものかと?

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アカデミー賞2017予想 作品賞の選び方 知られざるオスカーの裏側

映画の話

「どうせ、今回のアカデミー賞も、白人ばかりが注目されるんでしょ!?」

そう思っているあなたに朗報です!

2017年のアカデミー賞は、2015年や昨年度とはちょっと違って、大番狂わせがあるかもしれません。

そんな期待を胸に、第89回アカデミー受賞作品を予想してみましょう。

 

とは言いつつも、ノミネートされている俳優の面々は、圧倒的に白人が多く、こちらはほぼ出来レースになるはずです。

そこで、予想の対象は、作品賞だけにしました。

正直に申しまして、全ての賞に興味がある人は少なく、もっぱら主演と助演、それに作品賞と監督賞に限られると思います。

 

 

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男優賞も女優賞も、それらを決める際に最も審査のウエイトを占めるのは、情熱です(美容整形のCMみたいに、「好きな言葉は情熱です」なんてね)。

これは紛れもない事実であり、演技の上手さもありますが、やはりどれだけ感動を与えたかによります。

しかしながら、アカデミー賞の選考は少し変わっていて、ある特殊な投票方法を採用しています。

 

そういうわけで、今回はこの投票方法に注目しつつ、最優秀作品賞の行方を予想してみました。

 

 

アカデミー賞の選び方

 

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「ヒドゥンフィギュアズ 」が今年の作品賞に選ばれる、かもしれません。

 

 

その方法がまた、けっこうややこしいんです。

アカデミー賞の選考には、一般投票が用いられています。

その部門の一番人気がある作品や俳優を、有権者(アカデミー会員)が投票によって選びます。

 

ところが、ノミネート作品を選ぶ時と、作品賞を選ぶ場合だけは、ちょっと変わった方法を用います。

一般的にはあまり知られていない、「優先順位付き連記投票」を行います。

英語では、インスタント・ランオフ・ボーティング(instant runoff voting)と呼ばれており、極一部の国でしか採用されていません。

 

それがあろうことか、このアカデミー賞では採用されているのです。

これはもはや、世界の七不思議の一つに数えてもいいくらいですが、あるんです(川平慈英かっ)。

では、その不思議な投票方法を見てみましょう。

 

仮に、3人の候補者、ボブスービルがいるとします。

この3人の中から1人を選ぶために、a、b、c、d、eの5人が投票します。

普通なら、ボブ、スー、ビルの中で、得票数がもっとも多い候補が当選します。

 

同点なら決選投票ですが、「優先順位付き連記投票」では、得票数が過半数に達していない場合はそのまま続きます。

ここでは、3人の候補者に対して5人の投票者ですから簡単ですが、これをアカデミー賞では、6000人の投票者が9作品に対して、一つの作品が投票数の過半数を占めるまで行われます。

下の表をご覧下さい。a、b、c、d、eは投票者で、その下の番号は優先順位です。その番号のうちが得票数になります。

 

ラウンド1

まず、投票者に、ボブ、スー、ビルの優先順位を決めてもらいます。

優先順位を1、2、3として、候補者の名前の横に書きます。

もしボブが優先順位のトップなら1を、スーが二番目なら2を、それぞれ記入します。

 

候補者の誰でも、過半数を取れば当選ですが、もし過半数に達していない場合はややこしくなります。

まず、ビルはこの時点で落選です。

しかし、ボブとスーによる決選投票は行われません。

なぜなら、上でも説明した優先順位があるからです。

 

ラウンド2

落選したビルの1票を、ビルが選んだ優先順位の高い方の候補に加えます。

ラウンド1での投票者(c)の優先順位は、ボブが3番めで、スーは2番目でした。

よって、ビルの票(c)はスーに加わり、スーが3票(b、c、e)を獲得して当選となります。

 

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ちょうど、Wikipediaにこの投票方法の説明がありましたので、それをそのまま載せました。

 

こんな面倒な投票方法を、アカデミー賞のノミネート作品を選ぶときと、アカデミー作品賞を選ぶときにだけ採用しています。

仮に、6124人のアカデミー会員がいるとして、過半数は3062人です。

今年は、作品賞にノミネートされているのは以下の9作品ですから、最終的に1作品が過半数の票を得るまでには、かなり順位の変動が予想されます。

 

 

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作品賞 (Best motion picture)

1. アライバル(Arrival)

2. ハクソウ・リッジ(Hacksaw Ridge)

3. ヘル・オア・ハイ・ウォーター(Hell or High Water)

4. ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)

5. ラ・ラ・ランド(La La Land)

6. ライオン(Lion)

7. フェンシーズ(Fences)

8. マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)

9. ムーンライト(Moonlight)

 

 

なぜ、このような方法が取られているのかというと、投票者の嫌いな候補が間違って当選しないようにするため、だそうです。

むしろ、この方法の方が、選びたくない作品を選ぶ危険性が伴うと思うのですが、アカデミー会員の考えを読むのは難しいですね。

いずれにせよ、こんな複雑な選考を経て、最終的に最優秀作品が選ばれるわけです。

 

 

2017年最優秀作品賞の予想

 

作品賞 (Best motion picture)

1. アライバル(Arrival)

2. ハクソウ・リッジ(Hacksaw Ridge)

3. ヘル・オア・ハイ・ウォーター(Hell or High Water)

4. ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)

5. ラ・ラ・ランド(La La Land)

6. ライオン(Lion)

7. フェンシーズ(Fences)

8. マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)

9. ムーンライト(Moonlight)

 

 

以上の作品の中から選ばれるのですが、今回は前回よりも厳しい選考になるでしょう。

なぜかと言えば、どの作品も内容が深くて、どこに選考の基準を持ってくるかが問われるからです。

たとえば、「ラ・ラ・ランド(La La Land)」と「マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)」では、全く映画のタイプが異なります。

毎年同じことが起こるのですが、今年は特に、マイノリティーを主題とした作品が4つもノミネートされていることもあり、例年通りには行きません。

 

大方の予想では、「ラ・ラ・ランド(La La Land)」と「マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)」、それに「ムーンライト(Moonlight)」による三つ巴と言われています。

この3作品でのデッドヒートが予想される中、「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」と「フェンシーズ(Fences)」が、その後ろを追いかけています。

ひょっとして、三つ巴戦に割って入る可能性があるとすれば、「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」です。

 

興行的に見れば、上のどの作品も「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」には敵いません。

「ラ・ラ・ランド(La La Land)」がオスカーを取ったとしても、「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」は売上では勝っています。

個人的には「マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)」が取りそうな気がしますが、「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」が取ったとしても全く不思議ではありません。

 

映画としては、「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」の方が断然面白いです。

もし、上記の9作品のうち、一つだけをおすすめするなら、何をおいても「ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures)」を挙げます。

ちなみに、「ハクソウ・リッジ(Hacksaw Ridge)」と「アライバル(Arrival)」、それに「ヘル・オア・ハイ・ウォーター(Hell or High Water)」はあり得ません。

 

余談ですが、マーティン・スコセッシ監督の「サイレンス(Silence)」は、内容はともかく、興行的にはボロボロです。

今後は、エヴァンゲリカル現象(クリスチャンによる熱烈な応援:Evangelical support)を期待しましょう。

興行収益では、日本がトップで約3.7億円($3,329,730)。世界的には、約7.7億円($6,865,531)です。

 

 

終わりに

 

今回のアカデミー賞は、マジョリティー(白人)とマイノリティー(黒人とその他の有色人種)の戦い、とも言えそうです。

どちらが勝つにせよ、映画界を二分するような戦いには発展しないでしょう(トランプ大統領が生み出したようなね)。

どの作品が取ったとしても(最後の3作品を除く)、アカデミー作品賞の名に恥じない名作であることは違いありません。

 

2017年度アカデミー賞は、2月26日(日)に開催されます。

お楽しみに。

 

「ヒドゥンフィギュアズ 」英語版です。

この作品については、近々レビューを書きます。

 

 

「モアナと伝説の海」に次ぐ、今年おすすめの1つです。

wwptalk.hatenablog.com