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さて、いかがなものかと?

暮らしに役立つ情報をメインとし、超常現象や都市伝説、さらに新作映画のレビューを掲載しています。

十五夜が必ずしも満月になるとは限らない!?月見には十六夜がおすすめなわけ

生活に役立つ情報 季節を感じさせる話

秋深し隣は何をする人ぞ?

「いやあ、一度も顔を見たことがないので、何をしている人なのかさっぱり分かりません」

街頭インタビューでもすれば、こんな答えが帰ってきそうです。

 

もし、現代に芭蕉さんが生きていたら、この薄情な世間に愛想を尽かして、松原辺りで煎餅屋でも始めるかもしれませんね。

それほどに、義理も人情もなくなった感のある都心部の生活です。

とは言え、それでも月だけは何百年と変わらずに、その美しい姿を見せてくれています。

 

 

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十五夜のお月様を見て心が騒ぐのは、何もうさぎズートピアジュディーだったりしてだけではないようです。

今回は、十五夜の月にまつわるお話をお届けします。

この記事は、以前掲載した記事をリニューアルしたものです

 

 

目次

 

 

花見もいいけど月見もね

 

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桜の花が咲く頃は、桜並木のある場所はどこも花見客でいっぱいです。

花を愛でに来ているのか、酒を飲みに来ただけなのかは分かりませんが、日本の代表的な歓楽行事の一つです。

 

そこへ来るとこの月見は、花見とは逆に、人が大勢いる場所では行いません。

気心の知れた少ない人数で、静かにロマンに浸る場合が多いようです。

 

飲む酒も、花見ではビールに焼酎、それに日本酒が主になります。

対して、月見では、少しお洒落にシャンパンやワインがお似合いです。

 

花見が庶民的な文化とされれば、月見は少々ハイソ(元は宮中貴族の遊び)な香りがします。

どちらを選ぶかは個人の趣味にもよりますが、秋の夜長を満喫するなら、ぜひ月見をおすすめします。

 

 

日々変化する月の形

 

天に浮く姿は一つでも、地球から見る月は刻一刻とその形を変えています。

潮の満干に関係し、多くの生き物に影響を及ぼします。

 

猫の瞳は、その形が似ていることから月の満ち欠けにも例えられます。

暗い場所では大きく丸くなり、光を受けると細くなり、その神秘的な様子はあたかも月齢を表しているかのようです。

とは言っても、月と猫の瞳には何ら関係はなく、さしたるストーリーもありません。

ただし、月齢は多くの動植物に作用します。

 

助産師さんに言わせれば、人は満潮で生まれて干潮で亡くなるそうです。

 

新月のカニは肉付きがよく、その逆に月夜のカニは痩せていると言われています。

これは潮の満干による産卵が関係し、多くの故事でも語られています。

 

月は新月から育って、徐々に丸みを帯びてはまた萎みます。

必ずしも朔(さく、新月の呼び名)から始まるわけではありませんが、分かりやすく説明するために闇夜(月が見えない夜)をその開始時とするのです。

 

下弦(かげん)の月とか上弦(じょうげん)の月とかと言いますが、それは月のどちらの側が欠けているかを指しており、左が欠けているなら上弦の月で、右なら下弦の月となります。

弦とは弓の弦であり、狩りに使う弓をそのまま月の形にあてはめています。

 

 

月が満ち欠けする理由

  • 月は自ら光る天体ではなく、太陽の光を反射して輝いています。
  • 輝いている面がどの方向を向くかが、太陽と月の相対的な位置関係によって変化します。
    • 月と太陽が同じ方向にあれば輝いている面は太陽側を向き、地球には暗い面を向けていますので月が見えない=新月(朔)となります。
    • 月と太陽が反対方向にあれば輝いている面は地球側を向くので、丸い月=満月(望)となります。
    • 月と太陽が直行する方向にあれば輝く面は半分しか見えないので、半月=上弦・下弦となります。

 

 

十五夜お月様は満月とは限らない

 

うさぎうさぎ、何見て跳ねる、十五夜お月様見て跳~ねる。

十五夜と聞けば、その日の月は満月になるのが定説です。

新月から満月に育つまでに、およそ15日かかるからです。

 

十五夜の月を見てウサギが跳びはねるのには、実は以下のようなお話が由来しています。

 

その昔、インドの片田舎での出来事です。

ウサギとキツネとサルが道を歩いていると、行き倒れになった老人を見付けます。

可哀想に思った三匹は、それぞれの特技を活かして老人を助けようと試みました。

そこで、サルは木に登って木の実や果物をつんでは、老人に差し出しました。

キツネは川で魚をとって、老人に与えました。

ところが、ウサギは果物も魚もとれません。

特技を持たないウサギは、他の二匹に頼んで火をおこしてもらうと、老人に次のような言葉を残して火に身を投げてしまいました。

「おじいさん、私にはあなたを助けられるほどの力もありません。その代わり、この肉を焼いて食べて下さい」

ところが、この老人はベジタリアンで、魚は食べてもウサギの肉には手も付けず、ウサギはただの死に損になってしまいました。

 

というのは真っ赤なウソで、老人はその肉を食べて元気を取り戻しました。

ところが、この老人は帝釈天(ヒンドゥー教由来の戦闘の神)が人の姿を借りたもので、ウサギの行いに大いに心を動かされました。

感激した帝釈天はウサギの魂を月に送って、未来永劫苦しい思いをしなくて済むようにしたそうです。

 

というわけで、それ以来ウサギは月で面白おかしく暮らし、今でもその姿を見た地球のウサギが、興奮して跳びはねるのだそうです。

 

 

とまあ、こうしてハッピーエンドになるわけですが、この十五夜が満月であるという説にはいささか物言いが付いています。

 

なぜなら、月齢で言えば、朔の日から数えて15日目を満月としているだけで、毎月15日が満月とは限らないからです。

 

 

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中秋の名月も十五夜ではない

 

2016年の十五夜は、9月の15日(木)でした。

ところが、満月になったのは17日(土)でした。

 

中秋の名月とは、旧暦の8月15日の月を指します(その昔、7月を初秋、8月を中秋、9月を晩秋としたため)

しかしながら、2017年の中秋の名月は8月15日ではなく、10月4日(水)になる予定です。

 

このように、月齢は、年と、月と、日とによって微妙に違ってきます。

中秋の名月を8月の15日だと高をくくっていると、思わぬ恥をかきますからご用心!

 

 

お月見は十六夜がおすすめなわけ

 

江戸時代は、8月15日と9月13日の月夜を祝い、吉原で有名な遊郭では、その両日が客入れ時だったそうです。

遊里に足を運んだ客もピンキリだったのでしょうが、中には富裕層の客も少なくなく、この両方の日を遊女と祝った客は特別扱いされていたようです。

なぜなら、どちらか一方だけの日を祝うのを、片月見とか片見月と呼び、縁起が悪いとされていたからです。

 

当然、どちらか一方の日にしかやってこない客は験(げん)が悪い客とされ、遊女の間では嫌われていました。

そんなこんなで、この両日に遊郭に足を運ばせるために、当時の風俗嬢は「サービス、サービス~」に励んだそうです(結局、金か。チッ)。

昔の風俗店(妓楼)は、逗留(居続け)する客を飽きさせないように、それは様々な手を使ってもてなしてくれたものと考えられます。

 

 

他にも、9月13日(旧暦)の月を、 後(のち)の月 とか豆名月(まめめいげつ)、はたまた栗名月(くりめいげつ)などと呼んで楽しんだそうです。

 

 

俳句の世界では、8月14日を 待宵(まつよい)とし、16日 や17日の夜を十六夜(いざよい)として、また違った月の姿を楽しんでいます。

しかし、世間一般には16日がいざよいとして知られており、ねずみ小僧ならぬ十六夜小僧の出没した晩が、この日とされています。

 

十六夜には(いざよい)には、ためらうとか遠慮するとかの意味があります。

これは、十五夜が満月でなかった場合には十六夜が満月になる場合が多いので、十五夜に気を使って天に登るのをためらっている、という面白いお話です。

 

十五夜が常に満月ではなかったことから、このような皮肉めいた呼び名が付けられたのでしょう。

それにしても、江戸時代の洒落はいつ聞いても粋なものですね。

現代とは大違い?!ん?

 

 

終わりに

 

つい最近、文豪ストレイ・ドッグスというアニメを見ました。

日本の名立たる文筆家達が、町の犯罪を掃除する、探偵家業に身を置くといった内容のアニメです。

原作が朝霧カフカさんで、作画は春河35による漫画です。

 

漫画の説明は省きますが、久しぶりに面白いアニメを見れて喜んでいます。

 

登場人物が、それぞれ過去の文豪の名を冠し異能力を発揮します。

中でも、主人公の中島敦君が傑作で、月を見れば巨大な白虎に変身するところが何とも言えません。

 

 月繋がりで書いていますが、中島敦氏の「山月記」からアイデアを借りたようです。

もっとも、山月記の中ではトラが現れるのは一瞬で、友人にその姿を見られてヤブの中に逃げ込みます。

アニメでは、中島敦君がトラに変身した時の力を制御できずに、なかなか苦労している様子が描かれています。

面白いのでおススメです。

 

 

月には不思議な力がありますね。

水晶は、様々な災を吸収してくれる半貴石として知られています。

ウソかホントか、身に着けていた水晶を月の光に当てれば、吸収された悪い気を浄化してくれると言われています。

 

 

逸話の多い月ですが、せめて十五夜くらいは、すすきの穂を飾ってお月見と洒落てみてはいかがでしょうか。

何か良いことがあるかもしれませんよ。

 

 

 

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