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「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」はなぜ見たい!?日本が舞台の圧倒的なディテールに驚け

今回ご紹介する映画、「KUBO/クボ  二本の弦の秘密」(原題は、Kubo and the Two Strings)は、興行成績が少し悪いのを理由に、日本で公開されるのがずいぶん遅れました(制作費は回収済み)。

そこで、公開に先駆けて、映画好きなあなたのためだけに、「そっと」お知らせしたいと思います。

この「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、海外の映画レビューサイトでも、とても高い評価を得ている作品です。

 

 

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ハリウッドのAランク映画が日本で公開される場合、なぜか諸外国よりも数ヶ月は遅れます(たまに同時公開されることもありますが、非常に稀です)

これは、マーケティングと翻訳の板挟みに合うからで、風見鶏的な日本のビジネススタンスが生み出す弊害です(冒険をしない二番煎じ)。

しかも、どれだけ面白くても、配給先(日本の)が首を縦に振らなければ、まず公開されることはありません。 

 

この「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」も、おそらく当初は、DVDかオンデマンドでの公開予定だったのではないかと思います。

しかしながら、日本が舞台の圧倒的なディテールと、コマ送りとは思えないクオリティーが話題を呼び、スルーするわけにはいかなかったようです。

それでは、その内容をご覧いただきましょう。

 

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目次

 

 

中世の日本が舞台

 

ハリウッド制作の日本を舞台とした映画を見る度に、一つ大きく落胆させられることがあり、それが日本社会の描写です。

これだけインターネットが普及し、毎年数千万人の観光客が訪れているにもかかわらず、未だに間違った情報を真に受けるアメリカ人。

竹内結子さんが出演したハリウッドドラマ、「フラッシュフォワード」でも、日本の民家(それも都心部の)がクローズアップされる場面がありましたが、全くお話にはならないレベルの再限度でした(他にも、中国や韓国とも区別がつかないセットを使うことがある)

 

たとえワンカットであれ、「もっと真剣にリサーチせいよ」と言いたくなります(ま、それが三流監督の作品ならでは、なのかもしれません)。

 

ところが、この「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」では、これまでのハリウッド映画の常識を覆すほどに、徹底的なリサーチの上に作られました。

観客が見逃してしまいそうな細かい部分にまで、少しも手を抜いていません。

主人公のコスチュームにせよ、村の民家のディテールにせよ、どこも違和感なく見られるのです。

 

むしろ、現在の日本アニメの方が、当時の情景を蔑ろにしたような描写が散見されます。

もし、中世の日本を舞台とするなら、せめて時代考証くらいは間違わないようにして欲しいものですね。

ところが、この「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」では、アメリカ人が作ったとは思えないくらいに、当時の日本のディテールにこだわっています(アニメーターの努力が伺えます)。

 

敵役のコスチュームが、やや中国か韓国っぽいムードを感じさせますが、全体の流れからすればそれも気にはならない程度です。

他のレビューサイトでは、時代設定は「古代の日本が舞台」と書かれていますが、正確には「中世の日本が舞台」と考えるべきでしょう。

 

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コマ撮りのアニメーション

 

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、PCの画面上だけで作られたアニメではありません。

作品は、人形と、スケールを縮小したセットによって構成され、全編はコマ撮りによる映画です(英語ではストップモーションフィルムと称される)。

途方もない時間と忍耐が要求される映像ですが、それだけに出来上がった作品は秀逸の一言に尽きます。

 

CGとコマ撮りを合成した映像は、見る者を現実世界から引き離し、人形が暮らすコミュニティーの一員にでもなったかのような錯覚を覚えさせます。

流れるシーンを一々巻き戻して、隅から隅まで見なおしたくなるような、常軌を逸した衝動にも駆られます。

それくらい、ディテールにこだわったバックグラウンドが描かれているのです(どのシーンもまさに圧倒的!)。

どこからが絵で、どこからがCGなのか、または人形の表情はどのようにして変えられているのかなど、気になることが次から次へと出てきます(特に、人形の細部にまでわたるディテ-ルは見事です)

 

このコマ撮りアニメは、ストップモーション・アニメーション・スタジオのライカ(Laika)によって制作されました。

ここは、「コララインとボタンの魔女(Coraline)」を作ったスタジオで、同作品でアカデミー・ベスト・アニメーション賞にノミネートされたのです。

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(The Nightmare Before Christmas)」の監督であるヘンリー・セリック(Henry Selick)氏の、ライカ移籍後の初作品でもありました。

 

2005年に設立されて以降、制作数こそ多くはありませんが、着実にその足跡を残してきた力のあるスタジオです。

「コララインとボタンの魔女」では、6000万ドルの制作費で、その倍以上となる、1億2400万ドルの収益を叩き出しました。

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、そんなスタジオの作品だけに、どうしても見たくなってしまうわけです。

 

 

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制作スタッフと声のキャスト

 

制作スタッフ

監督:トラヴィス・ナイト(Travis Knight)

制作:トラヴィス・ナイト、アリアン・サトナー(Arianne Sutner)

脚本:マーク・ヘイミス(Marc Haimes)、クリス・バトラー(Chris Butler)

 

声のキャスト

アート・パーキンソン(Art Parkinson): クボ
シャーリーズ・セロン(Charlize Theron):クボの母サネアツ、猿
ラルフ・ファインズ(Ralph Fiennes):ムーンキング
ルーニー・マーラ(Rooney Mara):サネアツの姉
ジョージ・タケイ(George Takei):ホサト
マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey):ビートル(カブトムシの侍)

 

 

 

監督のトラヴィス・ナイトさんは、長編アニメを監督するのはこれが初めてです。

ただ、これまでにも大作とされるアニメの制作には携わってきており、「コララインとボタンの魔女」や、その他の作品でもアニメーターとして参加してきました。

お父さんのフィル・ナイト(Phil Knight)さんは、ライカスタジオの設立者の1人であり、トラヴィスさんが実質ライカの社長です。

 

ちなみに、ライカスタジオは、スポーツシューズでお馴染の、ナイキ(Nike Inc.)が所有しています。

 

どうやら、プロジェクトチームが組まれているようで、上に挙げたスタッフの人達は、いずれも「コララインとボタンの魔女」や、ティム・バートン監督作品のアニメーターも行っていました。

代表作は、「コープス・ブライド(Corps Bride)」や「コララインとボタンの魔女」、さらにはライカスタジオでの制作映画になり、それぞれが息の合う素晴らしいパートーナーです。

 

声優陣にも、ベテランと若手の演技派俳優をキャスティングしており、シャーリーズ・セロンさんやラルフ・ファインズさんについては、もはや説明する必要もないでしょう。

 

 

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あらすじ

 

この作品については、少しあらすじ(ネタバレ)を記しておきます。

内容は、文科省の推薦をもらってもおかしくはないくらいですが、そうなると興行的には失敗しかねません。

映画は近日公開されますがDVDが出るまで待てないので、あなたの興味を損なわない程度にストーリーを公表します。

 

 

あらすじ

 

まだ、日本にお侍さんがいた頃のお話です。

クボ(Kubo)は、病気のお母さん、サリアツ(Sariatsu)と山の頂にある洞穴の中で暮らしていました。

クボには不思議な力があり、彼が三味線を弾くとただの紙が折り紙となって、彼の意のままに動くようになります。

 

彼は、毎日山の麓の村まで降りて行っては、三味線を弾きながら、あるお侍の物語(折り紙の人形が動いて演技をします)を人に話て聞かせていました。

お侍の名はハンゾウといい、それはクボのいなくなった父親です。

サリアツは息子に、必ず夕刻が迫る前に家に帰ってくるようにと言い聞かせていました。

 

なぜなら、彼女の姉やクボの祖父である月の王(Moon King)が、彼のもう片方の目を奪いにやってくるからです(クボは、なぜか片目がありません。これについては映画を見てね)

そして、その日はついにやって来ました。

 

村がお盆の祭りで賑わっている頃、クボもお父さんの霊と話すためにお墓へとやって来ます(この辺りのストーリーには少々文句がありますが)

しかし、いつまで経ってもお父さんからの返事はなく、そうこうしているうちに日が沈み、クボは暗闇の中に取り残されることに。

そこに、まるでそのタイミングを見計らっていたかのように、サリアツの姉がクボに襲いかかって来るのでした。

 

村がサリアツの姉によって尽く破壊された頃、サリアツがクボを助けにやって来ます。

そして、間一髪のところで息子を窮地から救い出すのでした(クボの背中に付いたコガネムシのマークを押すと、羽が生えて彼の体を宙に浮かせます)

母はクボに、彼の父が残した魔法の鎧を探し出し、祖父である月の王から身を守るようにと告げます。

サリアツは、その後姉によって命を奪われますが、息子が飛び立つ寸前に、わずかばかりの自身の髪を彼に与えるのでした。

 

敵から遠く離れた場所で目を覚ましたクボは、その後彼と行動をともにする猿とカブトムシ(それともクワガタ)に出会います。

猿は木で出来ており、母のサリアツが使う魔法によって命が吹き込まれていました。

カブトムシはクボの父の弟子にあたり、ハンゾウには恩を感じていて、息子である彼の力になることを誓います。

 

やがて、クボと猿とカブトムシの侍は、ハンゾウの残した鎧を探しに、先の見えない旅へと出かけるのでした(折り紙で出来たハンゾウに導かれながら)

 

 

と、ストーリーを明かすのはここまでです。

この先は、ぜひ映画をご覧下さい。

映画を見れば、人形の動きや、作品の圧倒的なディテールに驚きます。

 

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終わりに

 

このアニメに登場する人形は、ティム・バートン監督の作品に出てくる人形とよく似ています(辻村ジュサブローさんの影響も見られます)

制作している人達が同じですから当然ですが、人によっては受け付けないかもしれません。

「フランケンウィニー」や「コープス・ブライド」に出てきた人形のように、少し癖があり、本来のディズニー作品のような万人受けするキャラクターではなさそうです。

 

絵柄が好きでない人もいるでしょうが、ストーリーはとても面白くて飽きません。

エスニック色の濃い作品は、とかく敬遠されがちでも、この作品に限ってはそれもあまり気にはならないでしょう。

ハリウッドで作られた日本の時代劇作品としては、「ラストサムライ」以上の出来だと思います。

 

日本で公開されるなら、タイトルは考えに考え抜いて、ヒットするような邦題を付けてもらいたいものです。

今回の邦題は、まずまずと言ったところでしょうか。

しつこいようですが、こだわりにこだわった、圧倒的なデイテールは必見です。

 

こちらはスピルバーグ監督の作品ですが、おすすめの映画です。

wwptalk.hatenablog.com

 

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」トレーラー

 

 

アメリカでは2016年8月19日に公開され、そこそこの人気を博しました。

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、2017年11月18日(土)より公開されます。

ぜひ、劇場でご覧下さい。

 

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