映画「ウォークラフト」はゲームよりも27倍面白い!あらすじを公開
2016年は、ゲームファン必見の映画がリリースされます。
その作品は、「ウォークラフト」。
名前だけでは戦争モノのようですが、嬉しい具合に期待を裏切り、壮大なスケールで贈るアクションファンタジー映画です。
<引用元:http://warcraft-movie.jp/ kurafuto>
映画製作
制作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ&レジェンダリー・ピクチャーズ
監督:ダンカン・ジョーンズ監督
出演者:
トラビス・フィメル
ポーラ・パットン
ベン・フォスター
ダニエル・ウー 他
<引用元:http://www.comingsoon.net/movies/features/629625-for-the-horde-from-the-warcraft-movie-set>
あらすじ
これは言うまでもありませんが、シミュレーションゲームの「ウォークラフト」を映画化した作品です。
かなりの人気があり、全世界で1億人以上がプレイしていることでも知られています。
ギネスブックにもその名を連ね、海外では多くのコアなファンを持ちます。
日本での支持がどれくらいあるのかは分かりませんが、このゲームの名前を知っている人は少なくないと思われます。
内容は、人間とオークが共に生存をかけて戦うバトルアクション映画ですが、ロード・オブ・ザ・リングのように、一つの巨大な悪に挑むのではありません。
人間の世界に侵攻してきたオークに対して、両種族がお互いの存亡をかけて戦います。
ストーリーはもう少し複雑ですが、基本的には人間対オークの図式になっています。
平和な王国アゼロスは、恐るべき種族の侵略者に直面し、戦争の瀬戸際にあった。その侵略者とは、滅びゆく故郷を捨て、新たなる定住地を求めるオークの戦士たち。人間たちは、自分たちの国を守るため立ち上がり、オークとの全面戦争を決意する。
一方で、人間との戦いに疑問を持っている1人のオークは、争いを避けるためある決断を下す。果たして、この壮絶な戦いの先に待つ、結末とは――。
異世界を舞台にした映画では定石ですが、この「ウォークラフト」も多分に漏れず、人外の生き物が出てきます。
オークはもとより、エルフやドワーフといった定番種族も登場します。
さらにお決まりは、剣と魔法が力を振るい、それを扱う勇者が出てきます。
「ナルニア国物語」や「ロード・オブ・ザ・リング」の世界のように、映画の中には王国が存在し、支配者によって統治されています。
見どころ
巨大なオークとの戦闘シーンは見ものです。
ナルニア国物語でも、人間と他の種族とが戦う場面はありますが、今作はさらに格闘シーンに力を入れて作られています。
オークの巨体がスピード感溢れる動きで敵を襲い、圧倒的な強さを見せます。
力では人間など到底及ばないはずですが、それをどう切り崩すのかが見せ場になっています。
まさに、予想の付かない展開が繰り広げられるのです。
最近の巨額な予算が投じられた映画では、映像の美しさはさして問題にはなりません。
「アバター」以降、3D映画ではどれも同じと言えるほど、その映像は最高のクオリティーを呈しています。
ストーリーにおいては、ファンタジー特有の「何でもあり」感は否めません。
ただ、どんな不思議が起こっても視聴者には納得の行く、あるお膳立てがされています。
また違った意味で、優れたシナリオだと言えるでしょう。
しかしながら、これまで作られてきたスピンオフ系映画(ゲームからの)でもそうであったように、「これって、以前にも同じ映像を見たような?」などと思わせるシーンは多々あります。
ファンタジーやSFには付き物の、同一ルーツから派生することで起こる弊害かもしれません。
トールキン(指輪物語の作者)が想像した世界を引き継いでいる限り、このデジャブにも似た感覚は拭えないのでしょう。
そこで、ハッピーエンドになるのは分かっていても、どのように着地させるのかが見ものとなります。
<引用元:http://warcraft-movie.jp/ kurafuto>
ちょっと面白いエピソード
「ウォークラフト」の監督はダンカン・ジョーンズさんですが、実はこの方、先日亡くなられたデヴィッド・ボウイさんの息子なんですね。
前妻であるメアリー・アンジェラ・バーネットさんとの間にできた子供で、本名はダンカン・ゾウイ・ボウイといいます。
子供の頃はゾウイと呼ばれ、ボウイさんは彼の誕生を祝って曲(KOOKS)まで作っています。
撮った作品はそれほど多くなく、有名なのは2009年に製作された「月に囚われた男(Moon)」です。
監督と脚本を手がけ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で新人監督賞を受賞しています。
「Moon」にかけた予算はたったの500万ドル(約6億円)で、主演のサム・ロックウェル(Sam Rockwell)による一人芝居でした(正確には8人ほどの出演者がいますが、主人公のサムが全編を通してほぼ1人で演じています)。
NASAからも好評で、月世界生活を考察するときの参考資料にされているほどです。
余談ですが、私はこのサム・ロックウェルさんが大好きで、注目している俳優さんの一人です。
メジャーでのデビュー作としては、この「ウォークラフト」が挙げられるのかもしれません。
さらに、本作ではCGや特殊メイクだけではなく、人形やロボット(?)も要所々々で用いられています。
全容は明らかではないにせよ、メイキング映像の中にそのようなシーンがありました。
人間では出来ない動きを、代用品を使って撮ったのかもしれませんね。
登場するオークの中には、あのハルクによく似た奴がいるようないないような。
体が緑色のオークは、筋肉の付き方もハルクにそっくりなので、似たような個体が混じっているかも、です。
ひょっとしたら、ハルクが毛皮を着て出ているかもしれません。
先ずありえませんがね。
ゲームをただ映画に置き換えただけではなく、そこはしっかりとウォーゲーム独自の世界感を演出しています。
少なくとも、ゲームのシネマティックシーンを見た後の、あのどことなく物足り無さの残る感覚はないはずです。
<引用元:http://www.comingsoon.net/movies/features/629625-for-the-horde-from-the-warcraft-movie-set#/slide/8>
終わりに
娯楽映画としては面白いと思います。
心に残るような感動作とはいえず、また二度三度と見たくなるような映画かといえば……(ロード・オブ・ザ・リングとはちょっと違う)。
人によっては、「映像はキレイだったけどそれ以上には内容がなかった」などといった気持ちになるかもしれません(私の場合は、アバターを見た後の感覚がそうでした)。
ただし、テンポが早くカットも多いので、上演時間が短く感じられるかもしれません。
アメリカでは6月10日に封切りされますが、日本では7月1日(金)より全国ロードショーです。
配給先は、東宝東和系です。
数ある新作映画の中で、どれだけ視聴率を伸ばせるかが問われます(7月は特に激戦が予想されます)。
万が一にも、これが不発に終われば、続編は期待できません。
しかし、既に多くのファンもいるのですから、不人気映画とはならないでしょうね。
それよりも、大化けする可能性が無きにしもあらずです。
日本でのヒットを期待しましょう。
ハリウッド新作アクションファンタジー映画「ウォークラフト」を、どうぞお楽しみに。
こちらのトレーラーの方が戦闘シーンに迫力があります。英語です。
映画はそれほどヒットしませんでしたが、ゲームは未だに大人気です。
興行収益は、全世界を合わせても4億8000万ドルと少な目でしたが、ファンにとってはまずまずの映画だったのではないでしょうか。
劇場でより、DVDやオンデマンドでの、セカンドインパクトに期待が持たれる作品です。
不人気繋がり? でも、見ればきっと満足します。