DCコミックが推す2大巨頭と言えば、スーパーマンとバットマン。
この2人さえ出ていれば、映画は間違いなくヒットする。
前作の「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生(Batman v Superman: Dawn of Justice)」でも、オープニングから1億ドルを超える興行収益を叩き出した。
スーパーマンの方が、わずかに一年ほど早く描かれたが(1938年)、どちらもヒーロー界ではレジェンドとなる存在だ。
いくらアイアンマン(iron man)が人気者でも、歴史的にはこの2人に敵わない。
クリプトナイトさえ使われなければ、アベンジャーズにすら勝ち目はないというものだ。
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そんなDCコミックのヒーローが、再度集結することになった。
しかも、今回は彼ら2人だけではなく(おおっと、スーパーマンは生き返るのかまだ分からない)、これまでに登場した脇役ヒーローも引き連れて現れる。
2017年夏のヒット作、「ワンダーウーマン(Wonder woman)」も帰って来て、何が起こるのか気がかりで仕方がない。
今作、「ジャスティス・リーグ」の、見どころについて話してみたい。
さて、スーパーマンは生き返るのか、ストーリーを見てみよう。
登場するキャラクター
前回の「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」と同様に、今後制作(すでに制作された)される映画のヒーローを、それほどフォーカスすることなく出演させている(前作では、ワンダーウーマンがこれに当たる)。
アクアマン(Aquaman)は2018年の公開予定だが、「ジャスティス・リーグ」では主要メンバーの一員だ。
フラッシュ(Flash:個人的にはいなくてもいいヒーロー)も、テレビシリーズとは違う役者(エズラ・ミラー:Ezra Miller)でお目見えする。
これは、近くいくつかの新ヒーローが映画化される告知でもあり、なかなかに目を楽しませてくれる。
とは言え、ヒーローは圧倒的パワーを持つのが普通であるが、ワンダーウーマンを除いては、他はどうにも心もとなく感じてしまう。
特に、最年長(ワンダーウーマンの方が年上だが)のバットマンは、科学力を取ったらただのオジサンでしかなく、これでビラン(しかも神を名乗る悪)に立ち向かえるのかが不思議でならない。
「ジャスティス・リーグ」では、ワンダーウーマンにスポットを当てながらも、サブリミナル的に他のヒーローを目立たせたい考えだろう。
ただ、悪の軍団は思いのほか強く、彼ら4人が集まったところで太刀打ちできるレベルではない。
そして、あまりクローズアップされていないが、ビランとなるステッペンウルフ(Steppenwolf)は、ドゥームズデイにも劣らない、視聴者の想像を絶する破壊力を有する。
さらに、今作でもサイボーグが出て来るが、これはスピンオフ作品として、2020年の公開が決定している(役者は同じ、レイ・フィッシャー:Ray Fisher)。
テレビシリーズ(アニメ)ではなかなかの好評らしく、結構な人気のようだ。
ギャングの抗争で肉体の半分を失った息子に対して、科学者である父がテクノロジーを駆使して新しい体を作ったのが、このサイボーグだ。
他には、ジョニー・デップと泥沼の訴訟合戦を繰り広げたアンバー・ハードが、「ジャスティス・リーグ」では、ちゃっかりメラ(アクアマンの妻)役で出演している。
パイレーツ・オブ・カリビアンがディズニー作品だったから、マーベル作品には出られずに、DCに生き残りをかけたのかもしれない。
2018年公開予定の、「アクアマン」にも登場する。
とりあえず、話題の映画だけに、これを機にブレイクしようとする俳優が、これでもかと詰め込まれている。
ただし、主役に絡む数人の俳優は、評判ほどには演技ができない。
あながち、期待過剰で、失速する可能性は無きにしも非ずである。
この映画の見どころ
視聴者の期待するのは、何をおいてもワンダーウーマンの活躍と、バットマンの役どころ、それにスーパーマンだ。
スーパーマンについてはもう少し後で語るとして、その他のキャラクターを、もう少しフォーカスしてみよう。
今作は、地球に前回(ドゥームズデイ)以上の危機が訪れることになり、現在のヒーローがいくら頑張っても勝てそうにないのが、面白さでもある。
相手は、ビランとはいえ神なのだ(少なくともそう描写されている)。
太刀打ちできるのは、デミゴッドであるワンダーウーマンのみ。
しかし、それも多勢に無勢で手に余る。
そこで、それぞれのヒーローが、それぞれの能力を使って対抗するわけだが、いかんせん相手は未知の宇宙人。
やることなすこと歯が立たず、地球はほぼ悪の手中に納まる。
今回登場するステッペンウルフは、もとはと言えばスーパーマンの敵であり、全宇宙を支配下に置こうとする悪の枢軸だ。
アニメではお馴染みでも、映画では初登場となり、今作をきっかけに今後もちょくちょく出て来るかも知れない。
もし、見どころとして第一に挙げるなら、ステッペンウルフをおいて他にはない。
この宇宙人が、どのような悪魔的力を持つのか、またワンダーウーマンよりも強いのか、その辺りが非常に気になる。
「ワンダーウーマン」では、彼女の本気が出ていなかった。
時代設定もかなり古く、彼女の神がかり的な力は十分に発揮されておらず、どのような能力があるのかも知らされてはいない。
「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」でも、その片鱗はのぞかせたが、まだまだ視聴者が満足するレベルではない。
今作での、ワンダーウーマンの真の実力が見ものだ。
もう一つ、DCユニバースにはグリーンランタンがいるはずだが、今回は登場しないようだ。
ライアン・レイノルズを起用したくなかったのか、それともそれほど人気がないヒーローなのか、いずれにせよグリーンランタンの出番はない。
キャラ的には弱い気もするが、本来のジャスティス・リーグにはなくてはならない存在だ。
個人的には、他のヒーローにはあまり触れたくない。
アクアマンには心が惹かれないし、サイボーグもフラッシュも、主役としてはあまりにも弱い。
ガル・ガドットの、演技と台詞には集中したいが、ストーリーには直接関係ないキャラが多過ぎて、全体的にうすぼんやりとはしないかが心配だ。
ところでスーパーマンは生き返るのか?
生き返ってもらわなければ困る。
スーパーマンがいなければ、肉抜きでバーべキューをしているようなものだ。
野菜ばかり食わされていては、それこそ腹は満たされない。
ベン・アフレックのバットマンが役不足なのを考えれば、スーパーマンでしっかりと締めてもらわなければ、今後の作品の興行にも関わる。
いくら「ワンダーウーマン」がメガヒットを記録したとはいえ、先すぼみになるのは想定の範囲。
やはり、ここはスーパーヒーローが生き返るのを願って、DCワールドを盛り立ててもらわねば。
クリプトナイト製の槍で貫かれ、ドゥームズデイと共に息絶えた、はずである。
しかしながら、エンディングでは、いかにも生き返りそうな余韻を残して終わっている。
今回、再登場をするのなら、どの辺りでどのようにして、蘇ってくるのかが見ものと言えよう。
トレーラーでは、バトラー役のジェレミー・アイアンが、いかにもそのようなシーンを演じているが、やはり生き返るのであれば、それはセンセーショナルであって欲しい。
ちょっと度肝を抜かれるような、これまでには見たこともないスーパーマンに、帰ってきてもらいたいものだ。
YouTubeには、ファンが作った面白い動画がアップされているので、ここにご紹介しておく。
一度埋葬されたスーパーマンが、生き返ってドゥームズデイを倒す動画だ。
クオリティーには少々問題が残るが、当初見たときは驚かされた。
「ジャスティス・リーグ」も、これに負けない面白さであって欲しい。
SUPERMAN: DOOMSDAY - JUSTICE (Fan film 5 of 5)
終わりに
スーパーマン役は、何かと不幸に見舞われることが多いそうだ。
中でも、クリストファー・リーブの話は有名だ。
他にも、スーパーマンを演じたことで、他の役ができなくなった俳優も多数存在する。
実生活の上では、それほど不吉なキャラクターでも、ファンはスーパーマンに憧れる。
今回の「ジャスティス・リーグ」においても、やはりスーパーマンがいなくては始まらない。
どんな生き返りを遂げるのか、またどう変化しているのかに興味が集まる。
映画「ジャスティス・リーグ」は、11月23日(木)の公開予定だ。
最後に、これはアニメだが、「ジャスティス・リーグ・ダーク(Justice League Dark)」があるのをご存じか?